うつ病と認知症との違いは。。

うつ病と認知症はとてもよく似ている。

専門医ならともかく、他科の医師や一般の人など素人では区別がつかないかもしれない。

親が認知症になった時、いろいろな可能性があったのだが「もしかすると老人性うつ病かも？」と思った。

認知症については全く知識がなかったが、叔母が躁うつ病（双極性障害）だったので「うつ」はよく知っていた。

「うつ」の時の叔母は何をする意欲もなかった。

電話に出ないしインターホンにも出ない。髪の毛はぼさぼさで、顔も洗わないし着替えもしない。

掃除も洗濯も炊事もしないし、寝てばかりで買い物にも行かない。

ひどい時は何日も食事をとらない。

これらはうちの親が認知症を発症した時とよく似ている。

ただ食べることに関しては少し違う。親は「食べるのを忘れて、栄養不良になった」り「際限なく食べて肥満体になった」りした。

そういうわけで、親が認知症になった時は「認知症は治らないが、うつ病なら治ることもあるし、治療薬がある」ので、

「認知症ではなく、うつ病だったらいいのに」と思った。

今から思えば何と浅はかな考えだろう。

薬があっても精神病はなかなか治らないものなのに。

叔母だって十年以上も治らなかった。

田舎のケアハウスに入居して治ったのだが、特例かもしれない。

ところで、うつ病の老人が認知症になったらどうなるのだろう？

叔母は八十歳で病死したので認知症にはなっていないが、こういうような人が認知症になった時は判別しにくいと思う。

何か明確な違いがあるのだろうか。あればいいけど。

うつ病の老人は認知症を発症しやすいらしい。

また、認知症の老人も「うつ病」を発症しやすいという。

見分けるための基準がないことには早期発見は難しいと思う。

＜That's Ninchi Show 2 No.1248＞