認知症、電話に出なくなったらどうする。。
認知症の人は電話に出ない。
「そんなことない。うちの母は出るよ」と言う人もいるだろう。
だが、うちの親の場合は二人とも「出ない」人だった。
親戚で認知症になった人が何人かいるが、全員「出ない」ケースで、これだけからすると「出ない」率は100%になる。
不思議なことに、それらの人々は「かかってきた電話には出ないが、迷惑電話だけは自由自在にかけまくる」ので、
電話機が使えなくなったということではない。
その後認知症が進んでリモコンなどの操作ができなくなると、迷惑電話をかけなくなった。電話機が使えないからだ。
さて、認知症になって電話に出なくなった時どうすればいいのだろう?どうすれば電話に出てくれるのだろうか。
うちの親は一人暮らしだったので、何年もずっと電話で安否確認していたわけで、電話に出ないとなると困る。
離れて住んでいるのですぐには見に行けない。
電話で連絡がとれないとなると高齢だから何が起きてるか不安だし、認知症になってからはなおさら不安だ。
そこで「毎朝の電話だけは絶対に出てください」と頼み、本人が出るまで何十回もコールし続けた。
それが毎日のことで、待っている時のイライラといったら。
「なんで出ないんだ」と本人を責める人の気持ちがよくわかった。
認知症の人を責めてはいけないのではあるが。
責めても何の意味もなく、本人のストレスが増えるだけで逆の効果となるらしい。
本人には「昨日も今日も電話に出なかった」という記憶がない。
記憶にないことをとがめられたら、とがめる相手に対してどういう感情を抱くだろう。マイナスの効果しかない。
認知症の人が電話に出なくなったら、どうしようもない。
それを解決する方法はないと思う。
一人暮らしは無理だと認めるしかないだろう。
認知症の人の一人暮らしはあぶない。誰もがそう思ってはいるが、諸般の事情によって一人暮らしとなっていることが多い。
施設に入所するとか、ヘルパーさんに朝昼晩と細かく何回も来てもらうとかで、「一人にしない」方法を考えるべきだと思う。
認知症の人が電話に出なくなったらどうするか。
「電話には出ない、認知症だから」とあきらめるしかないようだ。
<That's Ninchi Show 2 No.1249>