服を上下さかさまに着るなどと。。
シャツの上下がわからない、そんなことがある。
服を「裏表に着る」とか「後ろ前に着る」とかは普通の人でもよくあることで、驚くようなことではない。
裏返したままだったり、デザイン的に前後の区別がつきにくかったりで、急いでいる時などに普通に起こる。
だが、シャツやブラウスの上下をまちがうということはないだろう。
袖が付いている部分が上だから、普通なら絶対に上下がわかる。
だが、脳が壊れているとそうとも言えないようだ。
Yシャツのようなタイプなら首側には襟も付いているから、どう考えても「こっちが上」だとわかりそうなものだが、
上下を逆にして、両方の袖を通してしまい「この服、へん。おかしい」と言って、シャツに当たり散らしたりする。
うまく着られないのは「服がおかしい」からではなく、「本人の頭がおかしい」せいなのだが、
本人にはそんな考えはさらさらない。
二歳や三歳児ではなく、これまで何百回、何千回と一人で服を着ていたのだから、「自分ができないはずがない」からだ。
何度もトライした結果まともに着ることができず、頭にきて捨ててしまうこともあるだろう。
「手足が自由に動くのに一人ではまともに服を着替えることができない」理由の一つはこういうことだと思う。
小さい子供が「初めてひとりで服を着る」のと同じで、こういう人々には側で助言する人が常時必要になる。
「一人では何もまともにできない」となると、毎日の生活全てがストレスの源になり、ストレス状態が持続する。
ストレス状態が持続すれば、慢性的にストレス反応が起こり、脳細胞の自滅が促進されるらしい。
そういう人を一人にしてはいけない。
<That's Ninchi Show 2 No.1317>