医師がいる老人施設は安心できる。。
老健など「医師が常駐する」施設は安心できる、はずだ。
認知症の人を支えていくことは大変難しい。
だから、家族と周囲の人々のチームワークが大切だという。
介護士・看護師・医師と、家族とが連絡を密にして相談しあって「本人のために適切な方法」を考えるのがいいとされている。
介護施設では月に一度とか、三ヶ月に一度とかいう頻度で施設の医師などスタッフと利用者家族とのミーティングを開くことがある。
介護や医療の立場では「家族との連携はとれている」とみなしているのかもしれない。
認知症家族という立場で言うと、これは「形式上、形だけの連携」でしかなく、実質的な成果はあまりないように思う。
定期的な面談というのは「ないよりはマシ」だが、日常的に頻発する問題の解決を放置し手付かずのままでいいはずがない。
施設に面会に行けば担当の看護師や介護士とは話ができるので、日常的な連携は可能なのだが、問題は医師だ。
老健は「毎日医師がいるので安心」とみなされているが、うちの親が入所していた所ではそれは「形式上」だけだった。
面会に行った時に医師に会えるほうが少ない。
いつも施設にいるとは限らない、というか「基本的にいない」わけで。
併設の病院のほうで入院患者や外来患者を診ていることが多い。
主治医に話をしたいと申し出ると、面談予約をとってくれるのだが、予約していても一時間も二時間も待たされた。
「外来診療が長引いた」とか「緊急の手術があって」とかだ。
医師に会いにくいので、看護師に質問すると「病状や今後の検査予定・治療方針、要望などは先生(医師)に」と言われる。
看護師は「話してはいけない」と教育されているようだ。
「ホントは言えないのだけど」と言って答えてくれることもあった。
というわけで、うちの親の例では医師が少しも情報提供してくれず、医師との連携は皆無だったと思う。
こういう施設が例外中の例外ならいいのだけれど。
<That's Ninchi Show 2 No.1322>