これも認知症なんだ<That's Ninchi Show 2>

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歩けるのにトイレに行けない、それが認知症だ。。。。。

要介護4以上と以下とどう違うかというと・・・
 
世間一般はどういうわけか要介護4以上を「24時間介護が必要な人」としている。市役所も要介護4から「オムツ補助」の対象とみて、神戸市は年に十万円も出る。
 
おばあちゃんが認知症を発症してから今年で六年め、とうとう要介護5になり、オムツ補助の対象になった。が、オムツはもう何年も使っている。要介護2からだ。
 
補助があって有難いという気持ちは当然だが、「今になってやっと?」とも思う。
 
重度に認定されたのは、今年の春に脳梗塞の再発があり、それまでは歩行困難だったのが一気に歩行不能となり、移動は車椅子というレベルになったからだ。
 
補助金を出すほうから見ると、困難であっても「歩けるならオムツはいらない」と考えているのだろう。歩けなくなった今は、オムツがいる、だから補助しようということ?
 
役所には認知症のわかる人はいないのだろうか。認知症だと手足が不自由なく動かせても、歩けても、必要な時にトイレまで歩くことができない人がいる。
 
「歩けるからトイレに行ける」のは、認知症でない老人の場合だ。認知症の老人は個人差はあるが、「歩けてもトイレに行けない」し「間に合わない」ことがある。
 
「トイレの場所がわからない」場合もある。こうなるとどんなに歩けても、筋力があり、どこまでも歩く能力があっても、トイレに着かないから目的は達成されない。
 
世間一般やお役所からは「オムツが必要」と思われていなかったらしいが、この四年間(要介護2・3)オムツなしでは過ごせなかった。当初は本人も嫌がっていたが。
 
「歩けるからトイレに行ける」というのは認知症の人には通用しない。本人の好きな所に好きな時間に歩いて行けても、必要な所へ必要な時に歩けるとは限らない。
 
認知症の人は、よけいなことはできるが、必要なことはできない。世間一般の認識は甘すぎる。身体能力があっても「脳力」がないことを忘れないでほしい。