これも認知症なんだ<That's Ninchi Show 2>

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認知症で、白内障が進んだら。。。。。

「目の黒いうちは・・・」の意味は違うような気がする。
 
昔、実家の父が「わしの目の黒いうちは店を続ける」と言っていて、本当にそうなった。誰も跡を継がず、一代限りで没後すぐに店を閉じた。
 
「目の黒いうちは」とは、「生きている間は」という意味で使われている。
 
先日、おばあちゃんの目をふと見て、以前より灰色が薄くなってきたと思った。白内障で点眼薬(カタリン)を処方されているが、薬では進行を止めることはできない。
 
八十歳を過ぎてからはどんどん瞳が白っぽくなっている。ちょっと前は濃い灰色だったのが、今では薄いねずみ色。そろそろ手術をしないといけないレベルだろう。
 
「目の黒いうち」が「生きている間」だとしたら、こんな灰色の目になったらどう言えばいいのだろう。目は黒くないけど生きている、ほぼ寝たきりで言葉も少ないが。
 
おばあちゃんも「目の黒いうち」は何でも自分でできて、しっかりと一人で生きていた。目が白くなっている今は、生存してはいるが「生きている」実感はないだろう。
 
「目の黒いうち」とは、「はっきりと現実が見えている間」と言うべきかもしれない。目が白っぽくなり、認知症も出てきたら、ぼやけた上に現実とは別の世界が見える。
 
「目の黒いうちは許さない」と言って勘当された息子はいないが、もしいたら今は帰ってきてもいいことになる。目は黒くないのだから。