これも認知症なんだ<That's Ninchi Show 2>

FC2ブログに引っ越しました。週一回か二回は更新しています。

認知症の人は案外するどい。。。。。。

いやいや、イライラ、不満たらたらで介護していると・・・
 
黙っていても心の中は顔に出る。自分ではわからないだけで、すごい形相かもしれない。こんなことやらされて・・とか、何で自分だけが・・とか思っていると。
 
認知症の本人はそれを見ても「何もわからない」からいい、そうだろうか。

だが、そこが認知症の特徴で、認知症の脳は「わかる部分とわからない部分とが混在」している。
 
「まだらボケ」という表現があるが、「まだら脳」と言ってもいいのでは?
 
猛暑でどんなに暑くても暑いと思わないほど壊れている脳でも、ひとの顔色や表情から多くのことをよみとることができるようだ。

その点はもとのまま、という人も多い。
 この能力は介護度が進んでも、重度になってもかなりの割合で残るようだ。
 
だからこそ家族など介護する側が笑顔でいることが必要になる。

心の余裕がなければ笑顔にはなれない。また、時間的に体力的にも余裕がなければできない。
 
介護する側の表情を見て、本人が妄想をふくらませ、迷惑行動が増えれば何のためにガマンして介護しているのだか・・・
 
余裕がないなら、施設や訪問介護など「他人に頼る」ことで余裕が出る。

他人にまかせたら心配だという。それはそうだが、家族だけで介護するには無理なことが多い。
 
「しかめっつらで完全介護」というより、「笑顔で部分介護」のほうがいい、本人のためにも、介護する家族のためにも。
 
認知症の人はある意味では鋭い、「何もかもわからない」のはずっと先だ。