認知症の人は案外するどい。。。。。。
いやいや、イライラ、不満たらたらで介護していると・・・
黙っていても心の中は顔に出る。自分ではわからないだけで、すごい形相かもしれない。こんなことやらされて・・とか、何で自分だけが・・とか思っていると。
認知症の本人はそれを見ても「何もわからない」からいい、そうだろうか。
「まだらボケ」という表現があるが、「まだら脳」と言ってもいいのでは?
猛暑でどんなに暑くても暑いと思わないほど壊れている脳でも、ひとの顔色や表情から多くのことをよみとることができるようだ。
その点はもとのまま、という人も多い。
この能力は介護度が進んでも、重度になってもかなりの割合で残るようだ。
だからこそ家族など介護する側が笑顔でいることが必要になる。
心の余裕がなければ笑顔にはなれない。また、時間的に体力的にも余裕がなければできない。
介護する側の表情を見て、本人が妄想をふくらませ、迷惑行動が増えれば何のためにガマンして介護しているのだか・・・
余裕がないなら、施設や訪問介護など「他人に頼る」ことで余裕が出る。
他人にまかせたら心配だという。それはそうだが、家族だけで介護するには無理なことが多い。
「しかめっつらで完全介護」というより、「笑顔で部分介護」のほうがいい、本人のためにも、介護する家族のためにも。
認知症の人はある意味では鋭い、「何もかもわからない」のはずっと先だ。