それほど単純ではない。知れば知るほど奥が深い、底が見えない。「これ」という解答や真理には届かない。症状は同じでも、理由が個人個人違うから。
むしろ「これも認知症なんだ」というほうが適切だ。認知症の人の数だけ認知症のパターンがあるから、それをひとくくりにはできない。そういう考えは危険だ。
個人個人違うから、介護の方法も個人個人違う。誰かの成功例をそのまま実践してもうまくいかないことがある。自分に介護能力がない、と思うかもしれないが。
日本人に多い考え方を捨てるべきだ。「みんながそうしているから・・」という選択をしがちだが、これは認知症の介護ではあてはまらないことが多い。
「ひとはひと、自分は自分」という考え方を持つことから始まる。