これも認知症なんだ<That's Ninchi Show 2>

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介護は自分のできる範囲で。。。

できるところまで在宅で世話をしようとしたら、どこまで?
 
老人は施設を嫌がる。施設では「ほったらかし」になるかもしれない。悪いうわさをよく耳にする。(良い評判は伝わらないものだ) どの施設がいいかわからない。
 
そういうような理由で在宅介護になっているケースが多いだろう。ほかにもある。施設の費用が高すぎる、順番待ちが長過ぎる、他人にまかせる気にならない、など。
 
それに何より本人のためを思えば、「環境を変えない」ことが一番だ。認知症は環境の変化に弱い。大きく変化するとパニックになり症状が悪化する可能性がある。
 
「できるだけ今のままで」という理由から、家族の犠牲の上で在宅介護が続けられる。「できるところまで在宅で」の限界はどこだろう。「重度になったら」だろうか。
 
老人もそうだが、一般の人も「寝たきりになったら施設入所」と考えているようだ。介護がきついし、この時点で入所しないとなると、「在宅での看取り」になってしまう。
 
家族がそこまでできるだろうか。認知症の介護で心身をすり減らしている家族に。
 
回復の見込みのない老人を入院させてくれる病院はほとんどない。今までなら老人の最期は病院が普通だったが、今は違う。入院していて追い出される場合もある。
 
「在宅での看取り」が普通だったのは戦前や戦後すぐの頃だ。半世紀以上前のことだが、それを復活させるというのは今の家族や社会構造では無理なのでは?
 
親の介護をしている年代の人は、祖父母もほとんどが病院で逝き、自宅で看取った経験のない人ばかりだ。昔とは違う。
 
自分にできることはどこまでか、それを見きわめる必要がある。