これも認知症なんだ<That's Ninchi Show 2>

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認知症ではエアコンは使えない。。。

毎年猛暑だ、酷暑だと言われて久しいが、今年の夏は特に暑いらしい。
 
37度や38度というレベルでなく、40度を超えるかもしれないという。そんなに暑くても老人はエアコンを使わない人が多い。周囲がすすめてもきかない。
 
「クーラーは身体に悪い」「電気代がもったいない」と言ってきかない。「何十年もクーラーなしで夏を過ごしてきた、平気」などと過去の成功体験にこだわる。
 
こういう人の頭は、「クーラーはお客さんが来た時のため、ふだんは使わない」という認識しかないのだろう。昔の夏と、ここ十年の夏とはレベルが違うのを知らないで。
 
二十年、三十年前までは夏は暑くても30度から32度だったはずだ。それが今では35度が普通、「日本一夏の平均気温が高い」大阪では夏の間はまるまる酷暑だ。
 
老人は思い込みが激しい。思い込んだことを崩すのは難しいが、熱中症のことを言えば気が変わる。みんな長生きしたいから。
 
認知症の老人はそういう説得は意味がない。エアコンをつけないのはいくつか別の理由があるからだ。周囲の者にはわからないような理由だったりもする。
 
一番に考えられるのが操作方法がわからなくなった、ということだ。が、誰かに聞かれても、本人は別の理由を言うことが多い。「寒すぎる」とか「身体に悪い」とか。
 
うちのおばあちゃんがそうだ。リモコン操作ができなくなっているが、「リモコンの使い方がわからない」とは言わない。「リモコンが壊れている」と言う。
 
不思議なことに、操作ができる日とできない日がある。ちゃんとできていると思って安心していると、がっかりする。認知症の人に何かを期待してはいけない。
 
認知症の脳は日によって働き具合が違う。今日できていることが明日できるとは限らない。突然できなくなることが多い。(気づくのが遅いのかもしれないが)
 
認知症の人にエアコンの操作はできない、と思っておくほうがいいだろう。できると思って放置して熱中症にならないとも限らない。気をつけよう。