これも認知症なんだ<That's Ninchi Show 2>

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認知症が進むと自力で食べられないが。。。

食べこぼしがひどくなった。
 
老人マンションに入居する前から、おばあちゃんは食べるのが下手になっていた。口から食べ物を落とす、しばしば誤嚥してむせる、箸が使いにくいなどだ。
 
要介護1でそんな状態だったから、五年たった今、要介護4となると「自力で食べられる」限界が近くなっているとみたほうがいい。ようやく口まで運んでいるレベル。
 
食堂までの行き方が覚えられないので、最初からヘルパーさんの食事介助はつけてもらってあるが、今では「食べる」という手順すら確かでないから。
 
お食事エプロン、ケアマネージャーさんにおまかせで買ってもらった。1680円。
 
ネット検索すると「お食事エプロンの自作法」が出ている。市販のものは色や柄が限定されていてオシャレでないから、お気に入りの生地で作ろうというもの。
 
器用な人、余裕のある介護のできている人がいるんだと感心する。「介護を楽しんでいる」ようでもある。得意な人は友人知人に作って贈ってあげたら喜ばれるだろう。
 
どんなにこぼしても、食べさせてもらうのではなく自力で食べることが大事だと思う。介護職の人たち、看護師さん、栄養士さんなどは栄養不良を心配するのだが。
 
確かに半分こぼしていたら、半分しか栄養がとれていない。この問題をどう解決するかだ。栄養ゼリーを追加するとか、こぼしてもいいだけ一回の食事量を増やすとか。
 
そういう事態を「前例がないので・・」とか「決まりで・・」とか言って、何もしてくれないか、または家族と一緒に対処法を考えて取り組んでくれるか、で結果は違う。
 
たとえ結果的には同じでも(効果がなくても)、「できるだけのことをした」という満足感がある。何もしないで弱っていくのを見ているだけ、それが介護だとは思えない。
 
介護の良し悪しは、いろんな条件を見ていって最終的には「ひと」だ。介護は「ひと」で決まる。個人の資質だけでなく、個人的能力とチームワークだと思う。
 
「ほとんど寝たきり」になり、自力でできることは食事だけだ。唯一できることまで他人まかせにしてしまったら、「生きている」という実感がないだろう。
 
本人の残存能力・機能を活用することが第一で、それこそがリハビリのはずだ。
 
自分で食べたいものから順番に箸をつける(今ではスプーン)という自由、その自由までとりあげないでほしい。食べることしかないのだから。