介護保険が足らないのは。。。。。

介護保険の支出増の原因は老人の増加だけではない。

うちのおばあちゃんは要介護５で胃ろうで寝たきりだ。去年の十月に退院してからは介護ベッドとエアマット、介護クッションをレンタルしている。

ベッドとエアマットで約２０００円だ。が、寝たきりの人の床ずれ予防にはクッションが必要だとかで、抱き枕と同じような円柱型のセットが追加された。

そのセットはネットで見ると７０００円ぐらいで買えるものだが、一か月のレンタル料は１５０円。本人負担は一割だから、公費その他が１３５０円。

レンタルし始めてから半年になるので、介護用品業者には１５００円 ｘ ６ で、９０００円の売上があったわけで、原価を超え小売価格をも超えている。

ここまでになるなら最初から買い取りにしておくべきだった。が、本人負担が一割で毎月１５０円のことだから誰もそこまでは気にしない。

「一割負担で安いから・・」と、こんな風に多くの人が介護保険の無駄遣いをしているとすると、いくらあっても足らなくなるのは当然のことだ。

介護保険料は年々値上げされている。老人は年金から天引きされ、４０歳以上の人は健康保険料として一緒に支払わされている。

地域や健康保険の種類によって違うが、四千円だと思っていたら五千円から六千円となっているらしい。これからも年々値上げされるはずだ。

それらがどうしても必要な介護費用に使われるならしかたがないが、介護サービス以外の付帯した「介護産業」を潤しているのはどうかと思う。

介護用品のレンタル料金は高過ぎる。利用する老人が増えているから安くなって当然だが、単なる抱き枕でも「介護用」となると高額になる。

高額でも一割負担なら安い、そこにつけこんでいるのでは。限りがある介護保険がどう使われているか、政府は知っているのだろうか。