これも認知症なんだ<That's Ninchi Show 2>

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施設入所はいいが、ベッドがないのでは。。。。。

一日で市内と隣の市と、二つ介護施設を見に行った。
 
おばあちゃんの老人マンションは大手なので、サ高住(サービス付高齢者住宅)以外にも有料老人ホームやグループホームがいくつもあり、全国展開をしている。
 
毎月の費用が高い所からお手ごろな所まであるが、有料老人ホームとグループホームは施設介護になるので、介護保険の自己負担分という点では違ってくる。
 
要介護5だと在宅介護の限度額は約三万六千円だが、施設では約二万七千円。
 
それだけで言うと施設は「お得」だが、介護用品(車椅子、ベッド等)のレンタル料が施設では全額自己負担になる。毎月千円から二千円だったのが、一万、二万円に。
 
全室個室で「お好きな家具を持ち込んで」という老人ホームも多く、中には介護ベッドすら付いていない所もある。自宅にいる時に購入済みの人はいいのだが。
 
おばあちゃんの老人マンションの系列の所もそうだ。全室個室でトイレと洗面が付いている。マンションのようなシャワートイレ、シャワーのできる洗面台ではない。
 
エアコンと照明、カーテン、緊急ボタン(ナースコール)は付いている。
 
マンションにある小さなクローゼット、ミニキッチン、乾燥機付きの浴室、洗濯機置き場、玄関のたたき、玄関収納、それらがないので見た目は広々としていた。
 
「施設」の施設らしい所は来訪者は一階の玄関で靴を脱いでスリッパに履き替えることだ。ここが老人マンションとは違う。名前の入った家族のマイスリッパもあった。
 
ここに入居したらボトルキープならぬ「マイスリッパをキープ」だ。各階にもスリッパ置きや下駄箱があり、聞いてみるとそこで履き替える家族さんもいるのだとか。
 
各階に一つ食堂がある。これもうちの老人マンションと違う点だ。南向きの明るいスペースがリビング兼食堂で、その周りを居室が囲んでいる。廊下がない。
 
これなら食堂にいる職員の目が届きやすい。どの部屋から誰が出てきて・・ということが見渡せる。誰かが脱走しようとしてもすぐバレるレイアウトだ。
 
脱走防止は表玄関にもあった。建物から出るときには暗証番号を使ってオートロックを解除しないとドアが開かない。「入るとき」でなくて「出るとき」だ。
 
特養(介護老人福祉施設)や老健(介護老人保健施設)など、もっと安くあがる施設への入居待ちをしている人が多いのか、元気に歩いている入居者も見かけた。
 
そういう人のための配慮だろう。徘徊を防げずに事故にでもあったら、という。
 
時間がないので一日に二つの施設を見たが、どちらも新築ではないが古びた感じもなく、きれいに清掃されており、明るい雰囲気で、とてもよさそうだ。
 
問題はここに入居するとなると介護ベッドとエアマットを買わねばならないということ。何もかも持ち込みだそうだ。全額自己負担でレンタルするより買ったほうが安い。
 
老健では介護用品どころか布団やシーツまで貸してくれる。料金はとられない。入所時には着替えだけを持っていけばよかった。同じ施設介護でも違うものだ。
 
買うのはいいが、「買ったとたんに入院、そのまま長期入院で施設退所」ということにもなりかねない。レンタルと違って、その上に捨てるにも費用がいる。
 
短期ならレンタル、長期なら購入。寿命は誰にもわからない。悩むところだ。