これも認知症なんだ<That's Ninchi Show 2>

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認知症介護に心の距離を。。。。。

心の距離を置くと、余裕が生まれるようだ。
 
認知症の介護には、介護する側のゆとりが必要だ。心に余裕がないと毎日、24時間365日、何年も何年もの介護を継続していくことはできない。数日しか持たない。
 
体力もなく、経済力もなく、介護技術もなく、気力もない。そんな介護能力に欠ける場合、どこに「ゆとり」があるだろう。どこから余裕が出てくるだろう。
 
子育てが終わり、これから旅行したり趣味に没頭したりと、自分の好きなこと、人生でやり残したことができると思ったときに、認知症の介護が始まったりしたら。
 
残りの人生、好きなことに使うはずの時間をキチガイバアサンの世話でつぶされてしまう、そう思うだけで心からゆとりが失われる。「無期懲役」の文字が浮かぶ。
 
看取ったあとは自分が介護される年齢になっているかもしれない。それどころか、延々と「老老介護」の未来だとしたら、考えるだけで暗くなる。「終身刑」にもなる。
 
先日テレビで紹介されていた人のように、「母の介護記録」ビデオを撮影したり、細かく「介護日記」を記して発表したりできる人はずいぶんと余裕があるように見える。
 
その心の余裕はどこから来るのかと思う。「介護記録ビデオを撮ると、気持ちがすっとするんです」と言われていたが、そこに「余裕のもと」があるようだ。
 
ビデオ製作を通して、客観的に認知症の親を見ることができる。ビデオを見る人の目を意識することで、他人の視点で考えることもできる。
 
四六時中近くにいても心の距離を遠く保つようにすれば、ゆとりは生まれる。「他人ならいいが、家族だから耐えられないこと」もそれで乗り越えられるのでは?