今の少人数家族では在宅介護はできない。。。。。

「在宅介護が一番いい」と思えないのだが・・・

 

その理由は、「必要な、ふさわしい条件が整わない」ケースがほとんどだから。条件を満たしてないまま、しかたなく在宅介護していると「とても大変」で「過酷」だ。

 

住み慣れた家で、自分の家族や友人知人に世話をしてもらう、それは文字だけを見れば理想的な老後と言えるだろう。現実はどうだろうか。

 

「知らない人は嫌、他人に世話になるのが嫌」だと老人が言うから、ヘルパーさんの訪問介護を依頼できない。他人が家に入って来るのを嫌がる老人は多い。

 

少人数の家族だけで世話をすることになる。ストレスも疲労も日々蓄積していく。

 

同様に老人はデイサービスに行くのも嫌がる。「知らない人ばっかりだし、ボケた人だらけで気持ちが悪い、あんな所に行ってたら認知症になってしまう」とか言って。

 

デイサービスに行ってくれないと家族は休めないし、仕事にも行けず離職を余儀なくされる。何よりも２４時間拘束され自由を奪われるということに耐えられなくなる。

 

「他人の世話になりたくないから在宅介護」と考えるのがまちがいだ。在宅介護は他人の協力がないとできない。他人が世話をしてくれてこそ在宅介護が可能だ。

 

他人の協力があっても、夜間の介護をどうするかという問題がある。夜間の介護サービスは普及していない。高額な費用か、家族のガマンか、だ。

 

日本人はガマン強いというけれど、どこまで耐えられるものだろうか。