これも認知症なんだ<That's Ninchi Show 2>

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認知症患者は目が離せないから。。。。。

一般の病院に認知症の患者が入院すると・・・かなり迷惑なことだろう。
 
病院としては「認知症はおことわり」と言いたいところだが、高齢者で認知症の出てない人の割合を考えるとそれは無理だ。認知症にならないほうが少数派だろう。
 
だから認知症の場合は「個室に限定」とか「家族の24時間の付き添いが必要」などと入院に条件を付ける病院も出てくる。面倒な患者は引き受けたくないから。
 
うちのおばあちゃんの入院も簡単ではなかった。今回の病院などは入院時に三万円という保証金の必要な所だった。他に転院できる病院もなく選択の余地もない。
 
最初は一般の病室に入院したのだが、ある日「HC床室」に移された。それを聞いても、何のことやらさっぱりわからない。病院関係者には普通名詞なのだろう。
 
ネットで検索してやっと「看護師詰め所に隣接した病室」だとわかった。手術後の患者や重病人など、常に経過を観察しておくためにだ。
 
ナース詰め所で座って事務をしていても患者の様子が見えるような位置に配置されている。いつも目を離さないでいて、何かあればすぐに処置ができるような近さだ。
 
それだから、うちのおばあちゃんの容体がそこまで悪化したのかと思ったら、元気に妄想をしゃべりまくっていた。隣のベッドの人は危篤らしく家族が集まっていたが。
 
認知症の患者は一般病室に置いておけないらしい。天井から水が落ちてきたとか窓から火事が見えるとか、床に無数の虫がはいまわっているとか大声で騒ぐから。
 
それだけでなく、ナースコールの嵐もあり、点滴を抜いてしまうこともよくある。歩ける人は勝手に院内を徘徊するだろう。とにかく、認知症の患者は目が離せない。
 
重病の人が気の毒だ。認知症患者専用の部屋をもう一つ設けるべきだろう。一つでは不足するかもしれないが。監視カメラという手もあるが、嫌がられることもある。
 
一般的に病院など医療関係の認知症への対応は遅れているような気がする。これから激増するのはわかっているのに。どういう理由なのだろう。