認知症でも記憶できる。。。。。
認知症でも新しいことを覚えることもある。
うちのおばあちゃんは認知症になって六年だが、発症後に入居した老人マンションのヘルパーさんたちの名前を覚えているし、ときに簡単な経歴まで記憶できている。
毎日、一日に何回も接しているからだろう。会うたびにいつも名前をたずねているに違いない。朝食で、昼食で、トイレ介助やオムツ換えで、夕食で、歯磨きで・・・・
何度も何度もたずねて、その都度ヘルパーさんが答えてくれているのだろう。面倒なことだが。こうして「繰り返しの効果」で認知症の脳でも記憶が定着していく。
たまにしか顔を見せない家族の名前となると、あやしい。息子や娘はともかく、孫たちの名前は出てこない。繰り返すことがなくなって、思い出せなくなったのだろう。
「要介護5、胃ろうで寝たきり」となるとそれで普通なのかもしれないが、意外なことに孫夫婦の長女(ひ孫、四歳)の名前だけは正確に覚えていて、何度も口に出す。
ひ孫の誕生は特別で、格段に刺激的なことで、脳にくっきりと刻まれたのだろうか。去年生まれた下の子の名前は覚えていないのに、そこが不思議なところだが。
もう覚える能力がなくなったか、覚えるのには時間がかかるのか、どっちかだろう。それとも、二人目となるとやはり感激が薄いのかな、とも思う。どうだろう?