2013-10-30 認知症のもとは十年前に。。。。。 認知症80歳 #介護 あれからもう十年になる。 もしあの時にもう少し認知症の知識があったら、こんな現在はなかっただろう。うちのおばあちゃんが認知症で「胃ろうで寝たきり」になるとは、考えもしなかった。 十年前の五月ごろだったか、おばあちゃんは不整脈だか動悸だかで精密検査をして「心房細動」だと診断された。それがそもそも認知症をまねく重大な要因だった。 が、主治医(近所の開業医)は「心房細動は脳梗塞や心筋梗塞の原因になるから、しっかり薬を飲んで予防しましょう」と言うだけで、認知症のことは一切言わない。 それから一年で、脳梗塞が起きた。薬を飲んでいても防げないらしい。血栓を作りにくくする薬だが、副作用で消化管出血などがあり、量の調整が難しい。 今は新薬が出て、もう少し使いやすくなっているという。しかし、根本的な治療ではなく、「心房細動」を起こさなくさせるものではない。よっていつかは血栓ができる。 そういうのを心原性脳梗塞と言うらしいが、これは何回も再発する。心臓の老化が原因だから高齢になればなるほど再発のリスクが高くなる。 最初の脳梗塞の発作から三年で、認知症になった。当初は「まだらボケ」で誰も気がつかず、一年して異常行動等(BPSD)がひどくなってやっとわかった。 それから五年、発症からは六年で「胃ろうで寝たきり」にまでなった。その間に脳梗塞の再発が三回あり、それが認知症の進行を思いっきり加速してしまったから。 脳血管性の認知症は「血管の老化」を遅らせることで防げる。今ならそれがわかるが、十年前はそうだとは知らず、認知症の予防など考えになかった。 生活習慣病の一つと言っていいかもしれない。努力していたら、避けることができていたかもしれない。無知ゆえの不運ということだ。