認知症の人は一人にできないが。。。。。
認知症の人を一人にしてはいけない。
必ず誰かが側にいてあげないと、一人では何もできない。何もできないと、不安感がつのり、ストレスが増大し、それにより脳細胞の自滅が進み、症状が激化する。
だが、そうは言っても、親一人子一人のような少人数の家ではどうだろう。
一人暮らしの老人なら近所の人も心配して世話をしてくれるが、同居家族がいると違う。世間から、娘さんが、息子さんがいるからだいじょうぶと思われがちだ。
息子や娘が仕事に行っている間は一人暮らしの老人と同じなのに、遠慮して手伝ってはくれない。市役所なども同じ考えで、同居家族がいると補助対象にならない。
一日中、一人で認知症の人の側にいることはできない。また、いくら必要だと思っても、そんなことをしてはいけない。他に代わってくれる人がいないからと言っても。
何を言ってもどんなに説明してもわかってくれないし、言うとおりにはしてくれない。とんでもないことばかり起こる。認知症だからと、それをひたすらガマンする。
どんなにできた人間でもガマンには限界がある。イライラし、腹も立つ。「もう嫌だ」と投げ出してどこかに逃げ出したくなる。しかし、親だから捨てるに捨てられない。
いつもイライラして腹を立てている我が子を見ても、認知症の親は自分の言動が原因だとは思わないから、何がなんだかわからず、よけいに不安になっていく。
施設やヘルパーさん、ご近所の協力を頼んでみたらどうだろう。認知症の介護は多くの人の分業でしか持続できないと思う。一人でがんばってはいけない。