これも認知症なんだ<That's Ninchi Show 2>

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これが認知症なんだ (150) 施設の偏在

<That's Ninchi Show  No.150 >
 
施設は地価の安い、郊外に多く立地している。老人の多い少ないに関係なく。
 
コストを考えれば都市部に少なく、山や田畑に囲まれたところに多くなるのは当然のことだろう。都市部でも、地価の高い中心地から離れた、ちょっと前までは何々村だったような新興住宅地や、長い不況でつぶれた工場の跡地など、どうしてもへんぴな所が多い。
 
市の中心部に住んでいると、住み慣れたところに施設が建たない。遠くの、なじみのない土地に建っている。これも、老人が施設入所をいやがる理由の一つだ。
 
東京都のどこかの区が行っているように、中心部の地価の高い所に優先して介護施設を立地させるといい。ドーナツ化と少子化で廃校になった小学校の跡地を利用することで、中心部に設置できる。
 
特養の入所指針が改定され、「入所申込書」を再度記入することになった。その中に、「本人もしくは家族の住所」という項目が新しくできていた。該当項目として、「当施設と同一小学校区内」、「同一中学校区内」、「隣接する中学校区内」とある。
 
近隣住民は優先して入所できるのだろうか。それは不公平だ。同じ市内といっても、新市街地にばかり、施設は立地している。旧市街地に多く住む老人はどうなる? 老人の人口は、旧市街地のほうが多いのでは?
 
どう考えても不公平だ。誰もそう思わないのだろうか。