利き足もある、利き腕だけでなく。。
老化だけではない。
年を取るとあちこち悪くなる。
その原因を問うと医者はたいてい「老化」と言う。
右膝が腫れて水がたまっている。
去年というか正確にはその前年の年末からだ。
診察した医師は変形性膝関節症だと言う。
原因は老化だそうだ。
老化なら両方悪くなるだろうに、なぜ?
同じ年月使ってきた。
すり減るのも同じはずだ。
気になるのでたずねてみた。
医師の答えは「右をよく使うから」だった。
どうやら「利き足」というのがあって、
そちらを重点的に使っているらしい。
少しも意識していなかったのだが、
無意識に使い分けていたようだ。
この無意識の習慣というのは難しい。
変えようとしても、つい。
一年たった今でも変えられていない。
我が家には四か所の段差がある。
浴室、脱衣室、玄関、台所、たった一段だが、
ほとんどいつも、その段差は右でのぼり、
右足で下りている。
長年の癖だ。
なかなか変えられない。
何十年もこれが続いていたわけで、
蓄積疲労は左足の何十倍だろう?
老化だけではない。
不調をもたらす原因はそれだけではない。
長年の習慣、悪い癖もある。
若い時にわかっていたら良かったのに。
<That's Ninchi Show 2 No.1391>
寝起きの腰痛は老化。。
寝起きの腰痛は老化だと医師に言われた。
寝返りが少ないから。
少ない理由は眠りが浅いから。
眠りが浅い理由は、いろいろ。
というわけで、治療法はない。
「老化」と言われたらそこでおしまいだ。
皮膚科医が乾燥肌を「老化です」と言うのと同じ。
年がら年中、保湿剤が必須だ。
さて、老人はなぜ眠りが浅くなるのだろう?
若い時には夜中にトイレに起きることもない。
若い時には昼間動きまわって疲れているので、ぐっすり。
若い時にはどこも痛くないが、
じっとしていても痛いところが常にある老人は、
眠ろうとしても痛みが気になり、ぐっすりとはいかない。
布団であたためられると、老人の乾燥肌は痒い。
痒いと気になってよく眠れない。
いろんな所、あちこち悪いとなると、
治るんだろうかという不安もある。
不安になるとよけいに眠れない。
昼間しっかり運動するといいのだろうけど、
足腰が痛いのをガマンしてまで、となる。
60にして老人の気持ちがだんだんわかってきた。
こんなに早くわかりたくなかったのだが。
<That's Ninchi Show 2 No.1390>
施設入居、「帰りたい」の連発。。
施設に入居して、ひと安心だが…
「帰りたい」の連発には苦労するものだ。
友人の話だが、両親が今月老人マンションに入居したそうだ。
正確には介護付き住宅型有料老人ホーム。
長い期間をかけて説得してやっと、やっとその日が。
説得できない例が多い中、よく達成できたと思う。
しかし、まだまだ喜ぶのは早い。
例によって「家に帰りたい」の連発。
よく聞くことで、うちの親もそうだった。
設備が整っていて、フルフラットで緊急ボタンもあって、
段差だらけの古い我が家よりどれだけ暮らしやすいことか。
そこがわからない。
古くても、不便でも、
やはり住み慣れた我が家が一番だそうだ。
だが、何か月かすると慣れる。
スタッフにも慣れ、新居にも慣れる。
認知症であっても同じ。
うちの親は「ここで最後まで」と言うほど、
最初に入居した老人マンションが気に入っていた。
途中から「サ高住」という呼称になったが。
そう言うぐらい、居住環境は良かった。
資金の余裕があれば、財産があれば、
本人の思うように最後までいられただろう。
できればかなえてあげたかったが、
有料老人ホームに転居、そして老健が最後。
人生、思うようにはいかない。
<That's Ninchi Show 2 No.1389>
年をとればモノを減らす。。
空き家が問題になっている。
近所を歩くと三軒ぐらいは空き家がある。
一つは家屋が撤去されて草ぼうぼうの庭だけ、
二つ目は古い家と伸び放題の植木の庭、
そして、家も庭もきれいだが雨戸が閉じっぱなしの家。
これらは全て南向きで、敷地面積も同じ、
たぶん宅地分譲された時期も同じだ。
元は少しも差がなかったはずだ。
おそらく空き家になった時間の長短の差だろう。
三番目の家は郵便受がテープで塞がれていて、
まだチラシなどが入れられていたようだ。
庭には椿が咲き、今は梅が香っている。
誰も見ていないのに。
家も庭もきれいなので、すぐにでも貸せる。
なぜ借家にしないのだろう。
このまま放置しておくと、二番目の家のようになり、
家がボロボロになって、一番目のように撤去される。
使えるものを使わない。
なんてもったいない。
貸せるに貸せないのかもしれない。
家の中の家財道具を処分するだけでいいが、
それがなかなか大変な仕事なわけで。
親の家を片づけたことがあるが、しんどかった。
なんでこんなに荷物があるのだろうと、
次から次へと出てくるモノをにらみながら思った。
年をとったらモノを減らす、
それが常識となればいいのに。
<That's Ninchi Show 2 No.1388>
五十肩、治ったらまた。。
六十でも「五十肩」と言うらしい。
去年の四月十日、突然右手が上にあがらなくなった。
上げようとすると、肩まわり、首、背中まで痛い。
レントゲン検査では骨に異常はなく、いわゆる五十肩。
治療方法はないが、放置していても治るとか。
半年から一年で、自然に上がるようになるそうだ。
半年後、耳ぐらいまで手が上がるようになった。
そして昨日、やっと頭まで上がるようになった。
発病からもうすぐ一年だ。
だが、
以前のようにすんなりではない。
かなり抵抗がある感じ、重たい感じだ。
これで喜んでもいられない。
実は一か月程前から左肩がおかしい。
右が使えないので左を使い過ぎたようだ。
治ったと喜んだら別のところが痛い。
いつもいつもどこかが痛い。
それが老化というものだろう。
「痛いのは生きてる証拠」というわけで、
年寄はどこか痛いのをガマンして生きている。
若い時には理解できなかったことだ。
老人が「きれる」と話題になるが、
ガマンする事が多いとそうなるのかも。
気を付けようと思う。
<That's Ninchi Show 2 No.1387>
ステロイド性骨粗鬆症。。
うちの親がストロイド糖尿病になったが、
ステロイドの副作用はそれだけではないようだ。
喘息の治療でステロイドは使われている。
ステロイドは骨の量と質、双方とも悪くするらしい。
骨の生成を阻害して、骨密度を低下させ、
その上に骨の強度まで低下させるそうだ。
一般の骨粗鬆症検査では密度だけを測定する。
若い人の平均値(YAM)が基準で、
その七割あれば「ぎりぎりセーフ」だという。
つまり、YAM70%以上なら安心
骨の強度が低い人はそうはいかない。
YAM70%でも容易に骨折するらしい。
よって80%が基準だそうだ。
先日検査したら、75%で要精検となった。
総合病院での二回目の検査は67%、完全アウト。
骨粗鬆症で、治療が必要とのこと。
七十歳や八十歳の方々と一緒に治療、
「骨粗鬆症なんて、十年以上あと」と思っていたのに。
このことで「薬は老化を早める」と再認識した。
三か月以上の長期服用には特別に注意せねばならない。
気が付かないところで副作用が出ていて、
持病とは別の病気が進行しているかも。
主治医がしっかりしてたら、適時に検査して判明する。
そうでない医師の場合、自分で検査を要求しないと。
薬は老化を早める、実感。
<That's Ninchi Show 2 No.1386>
また介護殺人があって。。
また介護が原因の事件があった。
介護は家族の責任、その重さに耐えらえず、
親を殺して、自分も…ということらしい。
「寝たきりになって一か月」と報道されているが、
それ以前の「ほぼ寝たきり」は何年だったのか。
「寝たきりになったら施設入所」と考える人がいる。
手足が動くうちは家族の負担が少ないが、
寝たきりになると家族に迷惑をかけるからと。
寝たきりになるまでは自宅でいいだろうと考える。
そういう老人は多いと思う。
うちの親もそうだった。
「お前たちの世話にはならない。施設に行く」と、
認知症になる前は何度も言っていたものだ。
歩けるうちは自宅で、車椅子や寝たきりになったら施設へ。
確かに、認知症でなければそれでいい。
だが、そう簡単には入所できないのが現実。
元気なうちに入所先を考えておくぐらいでないと、
都合よく入所できないと思う。
小人数の家族では何年も継続しての介護はできない。
重度になってしまったら、なおさらだ。
「家族だから」の重圧に耐えかねての事件が、
次から次へと報道されているが、
個人及び家族の問題としてすまされている感がある。
余裕のない、冷たい社会になってしまったようだ。
<That's Ninchi Show 2 No.1385>