これも認知症なんだ<That's Ninchi Show 2>

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老健は何のためにあるのだろう。。

老健は何のためにあるのだろう?

「療養型病床」を減らして、医療費を削減するためだろうか。
入院治療から在宅治療への中間地点で、中継ぎでもあるらしい。

しかし「中継ぎ」としては少々というより相当おかしな点がある。

老健の入所者には医療保険の使用制限があるからだ。
老人は持病があるものなのに、多くの薬や治療が除外される。

老健には併設の病院があるので、そこでできる検査や治療が受けられたらいいのだが、一部しか受けられない。

胃ろうカテーテル交換や腎臓人工透析などの処置、 超音波やX線検査、また血液検査などは受けられる。

投薬、飲み薬や点滴また注射などの薬にも制限があるようだ。

うちの親(91歳、要介護5)が以前入所していた時、抗生剤や抗ウイルス剤、心臓病の利尿剤などの薬を老健で出してもらった。

だが、入所前に入院していた病院で出ていた「低たんぱく血症」の治療薬は「高価なので」と除外された。

併設の病院があり、毎日医師がいて24時間看護師がいるから安心だと「素人目には映る」のだが、実際は大違いだ。

医師がいて、検査も治療も投薬もできるのだが、医療保険に制限があるので「ただ働きになるから、できるだけ何もしない」のが実態。

これは膨張する老人医療費の削減が目的だとしか思えない。

医療を必要としない元気な老人ならば、老健がふさわしい。
風邪薬や胃腸薬程度なら出してくれるから。

そういう理由で老健が「特養入所の待機施設」としても使われているのだろうか。

老健は三ヶ月とか半年とか期間限定施設のように思われているが、延長は可能で、待機だけでなく何年もずっと入所している人もいる。

老健という施設、介護と医療との橋渡し的立場にあるのなら制限や機能の見直しが必要だと思う。

何のためにあるのか、誰のために設けられているのか、
ここで再検討するべきだろう。







<That's Ninchi Show 2  No.1374>