これも認知症なんだ<That's Ninchi Show 2>

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病院の「認知症ケア」は。。

まったく、病院の「認知症ケア」というものは。

水曜日の午後、うちの親が入院中の病院に支払いに行った。
先に病室に行く。様子はいつもと同じ。

ほとんど身体を動かすことなく、声をかけると目を開けるだけ。

病状の変化など、病棟のスタッフに話を聞こうとしたが、みんな忙しそうにしているため遠慮した。

一階に下りて地域連携室の相談員さんに声をかけたのだが、
こちらも忙しいとかで断られた。

患者が普通の老人なら家族は情報がラクに得られる。

見舞いに行けば「今日は少し調子がいい、昨日は熱があったけど」とか、「検査の結果は良かったよ」と本人が言うから。

しゃべれない人、よけいな事は話すけど重要な事は話さない人、そういう認知症の老人患者の場合は特別な対応があってもいい。

どこの病院もそういう認知症対応は全くなされていないようだ。

しかし、この病院の診療明細書には「認知症ケア加算」という項目があり、次のような二項目で診療費を請求されている。

1)入院料認知症ケア加算2(14日以内の期間)
 身体的拘束を実施した場合  18点×14日


2)入院料認知症ケア加算2(15日以上の期間)
 身体的拘束を実施した場合  6点×8日

手足が麻痺していてほとんど動くことがないのに、身体拘束。
知らない人が見たら、さぞ不思議に思うことだろう。

暴れることもないし、ベッドから降りようとすることもない。

看護師さんの話では「ベッドを四方全て柵で囲ってしまった場合も、身体拘束にあたる」ということだ。

そんなどうでもいいことで加算されていて、それを「認知症ケア」と呼ぶなんて、誰の都合でなされているのやら。

本来なら認知症の本人のためのケア、拘束せずに医療措置を完了させる、そういう手間をかけるケアであるべきだ。

また、話すことの難しい患者に代わって、家族に病状説明をしてくれることも「認知症ケア」の一つだと思う。

認知症の人に寄り添う」医療であってほしいのだが。


<That's Ninchi Show 2  No.1375>