病院には遠慮してはいけない。。
今だから言えるのだけど・・・
うちの親は長期入院の必要がなかった。
一ヶ月で退院可能の状態だった。
結果として、四ヶ月の入院後に老健に入所となったのだが、
病院と家族との連携がなされていたら、違った。
六月に救急病院に入院し、糖尿病を治療。
治療中に感染症になり、そのために栄養不良となった。
アルブミン値の回復には二週間から一ヶ月を要するという。
そこで主治医はリハビリ病院に転院させると決めた。
転院先を探してくれたが、なかなか空きが出ない。
やっとみつかって七月にリハビリ病院に転院。
転院してすぐ血液検査。
そこで「アルブミン値はほぼ正常」だとわかった。
糖尿病の発症前、老人ホーム入所中の数値と同じだ。
おそらく前の病院で待機している間に回復していたのだろう。
転院先の主治医との最初の面談で「いつでも退院できる状態」と言われ、驚いたものだ。
喜ぶべきだが、あまりに意外で妙な気持ちになった。
「転院する必要はなかったんだ」と。
治っているかどうか、家族には知るすべがない。
面会に行ってるだけでは検査結果は知らされない。
転院が決まっているのに主治医との面談を予約するのは、救急診療で忙しいのに申し訳なく、遠慮した。
それがよくなかった。それまでは毎週のように予約して医師と面談し、「早期退院を」と訴え続けていたのに。
退院前の十日間ほどは検査してなかったそうだ。
家族が依頼すれば検査してくれたのかもしれない。
そうなれば退院許可が出て、「待機順位一位」となっていた特養にすんなりと入所できていたかもしれない。
入所不可能でも、もといた老人ホームには帰ることができた。
長期入院での退去ということは避けられた。
老人ホームは退去、特養からは「入所お断り」となり、退院後の行き先がなくなって「しかたなく入院」という現実にはならなかった。
病気は治っているので病院にいつまでもいられない。
行き先がないのに。どれだけ不安だったことか。
病院としても行き先のない老人を追い出せず、困っただろう。
悪いことばかりではない。結果としては入所できたので。
しかし、不必要な苦労をしたと思う。何ヶ月もの間。
病院に対して遠慮はいらない、どんどん言ったほうが勝ち。
言わなければ「ほったらかし」になる。
今さらながらそう思う。
<That's Ninchi Show 2 No.1397>