これも認知症なんだ<That's Ninchi Show 2>

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老健に選ばれなかったので。。

老健は何のためにあるのだろう。

病気やケガなどで入院していて、治療が終わり退院となった時、老人には退院後に不安がある。

「病気で弱った身体で一人で暮らせるだろうか」とか、「今までのように動けないのにどうしよう」とかいう不安が。

そこで、飲み薬だけの治療になっていても「もう少し病院に」ということで、だらだらと入院が長引く。

それを解決するために介護施設としての老健があるのでは?

今では多くの病院に併設の老健(介護老人保健施設)があるので、本来の役割を果たしていれば「だらだら入院」は消えている。

しかし、うちの親のように多くの老人が今も「だらだら入院」しているのはどういう理由だろう。

うちの親は主治医が退院許可を出さなかった。

「病気治療は終わったが、栄養状態が悪いので肺炎などの感染症に罹患しやすく、在宅診療では不安」というような理由で。

そういう事情で、入院していた救急病院から療養型病院へ転院するよう勧められ、今の病院に移ったわけだ。

病院のオムツ代金は高いものだが、療養型病院は特に高いので「老健はどうでしょう」と病院の地域連携室に相談したら、

「待機者が何千人や何百人というのがほとんどで、とても無理。半年以上は待つことになります」というような返事。

併設の老健に入院患者の優先枠があるかもと期待していたのだが。

今までならそこであきらめたのだが、自分で探してみたところ可能性のある老健がみつかった。

電話で入所相談したのだが、「胃ろうでも受け入れ可能だが、病状による」らしく、「病院に問い合わせてから」ということだった。

数日後、病院の相談員さん経由で連絡があった。

うちの親はダメ、入所できないそうだ。
施設の都合なのかどうか、胃ろうで腎臓の人工透析している人が入所するらしい。

待機者が多いということは「施設が選ぶ」ということ。
またも選ばれずに除外されてしまった。

というわけで、今もなお「療養型病床」で入院中だ。
政府は療養型病床を減らしていく方針だそうだが。

減らされると「行く先のない老人」はどうなるのだろう?




<That's Ninchi Show 2  No.1374>