これも認知症なんだ<That's Ninchi Show 2>

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まぼろしの特養入所(3)

入所は突然延期され、また突然「消滅」した。

うちの親の特養入所は六月の地震により延期となった。
だが、施設の相談員さんの話では「一ヶ月か二ヶ月で入所」となっていたので、気楽に待っていればいいと思っていた。

「延期というのは名目で、実質はお断りでは?」という不安もあって、施設との連絡は怠らないように努めた。

七月九日、リハビリ病院に転院。
すぐに転院したことを施設にも伝えた。
転院直後の医師との面談で、いつでも退院可能だと言われて「転院する必要なかったんだ」と思ったものだ。

七月十八日、入所の荷物を再確認しようと施設に電話した。
月末に入所ということもあるからだ。
介護スタッフの主任という人が質問の一つ一つに丁寧に応対してくれ、パジャマの枚数やタオルの大きさ等が確認できた。

衣類は入所準備品リストにある枚数では夏は不足するそうだ。
汗をかくので、頻繁に着替えるから。

また、バスタオルは寝たきりの人は車椅子への移乗に使う物として、特大サイズを三枚ほど浴用とは別に必要だという。

相談員さんの説明では残っていた疑問点がクリアーできた。
「入所を待ってますから」と言われて電話を終えた。

これを聞いて「入所予定はまだ持続中なんだ」と安心した。まさかそれが一ヶ月少しでひっくり返るとは思いもしない。

七月末、相談員さんに電話で入所予定を問い合わせると「いつもなら空きが出るんですけど」という答え、まだ満員だそうだ。

不思議なことに「入所は主治医の意見書を提出してもらって、もう一度本人面接してからになります」とも言われた。

これまでの入所に関する手続きは「なし」になって、なにやらリセットされたような感じだ。

二ヶ月近くも入院しているからだろうか。
特養入所を待っているだけで、いつでも退院できるのに。

そこですぐに主治医と面談の予約をとり、八月初めに意見書(診療情報書)を依頼した。
でき次第、地域連携室の相談員さん(医療ケースワーカー)が施設(特養)に郵送してくれるという。

お盆休みが開けたが、施設からは何の連絡もない。
本人面接はどうなったんだろう?

八月末、施設に問い合わせると「病院からは何も届いていない」という。診療情報書が郵送されていないらしい。

八月三十一日、確認のために予約をとって主治医と面談。
主治医によると、八月初めには地域連携室に渡したそうだ。
どうやら地域連携室で止まっていたらしい。

担当者(医療ケースワーカー)の「うっかり」ミスのようだ。
この人は担当患者が多過ぎて、仕事がたまっていたのかも。
それにしても、何ということだろう。
そのせいでまた入所が遅れてしまったのでは。

隣の席の別の担当者(医療ケースワーカー)が「私が責任持って大至急送りますから」と言ってくれた。
担当外の仕事なのに。これで、少しは気持ちがおさまった。

数日後の九月三日、施設から電話が来た。
医師の意見書(診療情報所)が届いたらしい。今度は早かった。
しかし、入所については「うちではお世話できません」というお断りの連絡だった。

理由など詳細はまた後で。


<That's Ninchi Show 2  No.1341>