これも認知症なんだ<That's Ninchi Show 2>

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まぼろしの特養入所(4)

特養は「お断り」の理由を言ってくれない。

九月初め、うちの親はいつでも退院できる状態でリハビリ病院で特養が空くのを待っていた。
待機順位一位だった特養には「医師の診療情報書を見て、再度本人面接したのち九月初めに入所」と言われていた。

その特養から、突然「入所お断り」の連絡があった。
「うちの先生が無理だと言っているので」というのが理由だ。

特養で頼んでいる医師が診療情報書を見て「だめ、引き受けられない」と言ったのだろう。

だが、具体的にはどうなのだろう。それだけとは思えない。

具体的な理由をたずねると、特養の相談員さんは「先生が無理と言ってるから」としか答えてくれず、言葉を濁して終わった。

理由がはっきりしないとなると、次の施設を探すにも困る。
また同じように断られるかもしれない。

このことを病院の地域連携室の相談員さんに報告すると、数日後に具体的な理由がわかった。

地域連携室の相談員さんには理由説明があったようだ。
簡単に言うと次の三点。
1)胃ろう経由の投薬は一日二回しかできない。
 (胃ろう栄養も一日二回しかできない。人手不足のため)
2)血糖値が200近いのは糖尿病で、「正常値110ぐらいになってからでないと・・・」と施設の医師が言っている。
3)入院中何度も肺炎になっているので、入所してもすぐに再入院することになる。

これを聞いて、突然のお断りの意味がわかった。

診療情報書に「血糖値を下げる薬を一日三回投薬」となっているのを見て、即座に「だめ」となったのだろう。

それにしても、「医師が退院できるとした老人を引き受ける施設がない」というのは・・・どうなのだろう。

以前なら病院が最後まで面倒をみてくれた。
自宅で世話できない老人の場合は。

そういう社会的入院を減らす意味で介護施設があるのでは?
その役割を施設は担っていない。
家族が在宅でみるしかないということだろうか。


<That's Ninchi Show 2  No.1346>