老人ホーム、大手でも高額でも安心できない。。
また老人ホームで、それも高額ホームで問題が起きた。
職員が巡回で個室に様子を見に行ったら人工呼吸器が切れていて死亡していたということだが、これは事故なのだろうか。
機械の故障なら事故だが、事件という可能性もある。
「胃ろうで寝たきりの老人など税金のムダだ」と考える人だっている。
老人ホームの個室には鍵がかかっていないことが多い。
事故だとしても、電源が切れたら職員詰め所に通知されるようなシステムになってないのだろうか。
「発見の一時間二十分前には異常がなかった」というが、それは一時間二十分もの間まるまる放置したということだ。
老人ホームの入居者には、「身に危険が及んでも緊急ブザーを押して助けを呼ぶことができない」人が多い。
特に認知症が進んだ人、胃ろうで寝たきりの人はそうだ。
そのような人には「定時巡回」だけでなく、頻繁に様子を見に行ってくれたらいいと思う。
一時間も放置するのではなく、二十分おきとか、できれば。
施設はどこも人手不足でそんな余裕はないというが、この老人ホームのように毎月四十万円近い高額な費用の所は別だろう。
特養や老健なら十五万~二十万円ぐらいですむ。
安い施設ではなく高額な施設を選んだ人は、それだけの金額に見合った「手厚い介護」を期待して入居していると思う。
この老人ホームは「看護師24時間常駐」だそうだ。
それだけではなく、大手で全国的に知られた介護事業者の経営だからという安心感や信頼感もあっただろう。
大手なら安心でもなく、職員やスタッフの人数が多いから安心でもなく、高額費用なら安心でもない。
安心できる終の棲家、どこにあるのだろう?
<That's Ninchi Show 2 No.1172>
参考:「NHK NEWS WEB 」 より抜き出し
今月20日の午後8時すぎ、大阪・吹田市の介護付き有料老人ホームで、入居していた石黒美保子さん(68)が個室のベッドの上で死亡しているのを巡回中の看護師が見つけました。
警察によりますと、石黒さんは病気のため自分で呼吸ができず、人工呼吸器をつけていましたが、停止した状態で、警察が遺体を調べたところ死因は窒息死と分かりました。
人工呼吸器のコンセントは入ったままでしたが、電源のスイッチが切れていたということです。およそ1時間20分前に職員がチューブで胃に栄養を送った際は異常はなかったということで、警察は23日午前10時すぎから現場で検証を行うとともに、職員から話を聞くなどして当時の詳しい状況を調べています。
施設によりますと、この有料老人ホームの定員は48人で、すべて個室になっていますが、看護師が常駐して入居者の状態に合わせて介護やリハビリを行っているということです。