介護施設、無資格の職員でも。。。
施設では「無資格」でも介護できるらしい。
例の老人ホームでの殺人事件(転落死を偽装)から、テレビで老人施設の問題点をとりあげることが多くなった。
その中で、ある人が「施設は介護の資格を持っていない人でも働けるが、訪問介護は資格がないとできない」と言っていたのだが、
無資格の職員の割合までもは言及していなかった。
無資格の職員に頼らざるを得ないのは、新規採用しても定着してくれず(離職率が高く)慢性的に人手不足だからだそうだ。
無資格でも採用後にしっかりと研修を受けて実践的な介護スキルと知識を得られるならいいが、多くの場合そうではないらしい。
人手不足だから、研修させる余裕もなく、すぐに現場。
介護を学んでいても、親など一人二人の介護経験があったとしても、認知症の介護は容易ではない。
認知症の介護は誰にでもできるものではなく、何年も継続していくには広範囲に渡って特別な能力が必要だと思う。
介護知識もなく、介護技術もなく、その上に人生経験も少ない新人に丸投げして上手くいくような簡単なことではない。
施設の経営者が「そんなこともわかっていない」のだろうか。
政府や厚労省もよくわかってないようだから、介護の現場を知らない経営者も多いとは思う。
世間では「施設は不安」という気持ちが強まったと思う。
しかし、訪問介護だから安心というわけでもない。
うちの親は今は老人ホームで施設介護を受けているが、それまで何年も「サ高住」にいて訪問介護サービスに頼って暮らしていた。
サービスレベルは今のほうが格段に上だと思う。
「寝たきりの介護」に慣れている職員が多いようだ。
今の施設に転居するまではサービスレベルの差がわからなかったから、「サ高住」にいた時はそのまま最後までと思っていた。
介護資金に余裕があったなら、転居することはなかっただろう。
しかたなく転居したのだが結果としては良かった。
運が良かっただけ、そうかもしれない。
安心して入居していられる施設はどれだけあるのだろう?
<That's Ninchi Show 2 No.1116>