介護サービスは国際競争とは無縁だが。。。
人件費を悪者扱いすることがおかしい。
少子高齢化がきわまった今、労働力不足に直面しても「安い人件費」にこだわり、そうしなければ国際競争に勝てないとする。
しかし、人手不足なら給料を高くして人材を確保するのが普通だ。
そうなっていない今、「給料が安い」「人材不足」という厳しい職場環境のまま「人材の流出」が進み、レベル低下も避けられない。
保育や介護の業界は国際競争とは無関係で、人材不足も顕著だから、他の業種と比較して給料が高くなって当然だと思う。
保育士や介護士の給料を安く抑えねばならないという理由は?
保育や介護のサービス料として支払われる金額は「庶民感覚では」決して低いものではない。「高い」と思う人がほとんどだろう。
「パートで働きに出ても十万円しか収入がないが、託児所には十五万円も払わねばならない」というような例を見ればわかる。
介護サービスでも同じことが言える。
介護保険があるから(自己負担が一割ならば)月に三万円でいいが、実質は三十万円ということだ。
パートでそれだけの収入は得られない。
庶民感覚では高額なサービス代を支払っているのに、なぜ職員の給与に反映されないのだろう?
サービス業で最も重要なものは「職員のレベル」だ。他を削っても、人件費だけは削ってはいけないと思う。
わが子や親など大切な家族を預けるのに、レベル低下では困る。
何とかならないものだろうか?
<That's Ninchi Show 2 No.1115>