これも認知症なんだ<That's Ninchi Show 2>

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頻繁に連絡のある施設は。。。

頻繁に連絡してくれる施設と、そうでない施設がある。

うちの親(85歳、胃ろうで寝たきり)が入所している施設は、前者だ。
急病の時は当然として、それ以外の小さなことでも連絡がある。

この間もそうだった。

突然の電話で身構えていたら、ほんの小さなケガ(バンドエイドを貼ったら終わりという程度)で、「何だ、そんなことか」だった。

爪切りを誤って、身を傷つけ微量の出血があったらしい。
すぐに血は止まったが「申し訳ありません」と謝ってくれた。

認知症の人の爪を切るのは簡単ではない。
「じっとしていて」と頼んでも、動いてしまうことがあるから。

それを思えば介護スタッフをとがめることはできない。
認知症の本人のせい」もある。半分はそうだろう。

「サ高住」の頃は、爪切りは家族の仕事だった。
一人で爪が切れなくなってから、老人ホームに転居するまで何年も。

爪が切れなくなったのは要介護2ぐらいだったと思う。

手が不自由なく動かせても、爪は切れない。
それが認知症なのだが、世間の人はわかっているのだろうか。

さて、このように些細なことでも連絡してくれると安心できるのだが、そのような施設ばかりではない。

何年か前になるが、別の施設(老健)に面会に行った時のことだ。
ほぼ寝たきりの親(要介護5)が入所して二ヶ月の頃だった。

手の指にバンドエイドが貼ってあるので、職員にたずねると、車椅子に指を挟んでしまってできた傷だという。

こちらも「申し訳ありません」と謝ってくれたが、「家族がたずねたから」とみなす人もいるだろう。

「車椅子が動いている時には、じっとしている。手を出したら危険」ということは普通の人にはわかっても、認知症の人には通用しない。

いくら気をつけていても、そういう小さなケガは避けられない。

それがわかっている家族なら、責めたてることはないので、隠す必要もない。早いうちに家族に連絡するほうがいいと思う。

黙っていて、面会に行った家族が傷をみつけるとどうだろう?

施設に対する不信感や「担当者への不安感」を持つかもしれない。
「安心できる施設は隠さない」と言えるような気がする。



                                <That's Ninchi Show 2 No.1114>