老人介護は「他人事」で。。。
老人介護を「他人事」だと思っている人がいる。
十代や二十代の若い人は「親も若いから」介護に無関心というのはわかるが、四十代五十代でも全く関心のない人もいる。
「介護は大変だね」と言いながらも「他人事、自分は無関係」だとして、何もせずに過ごしている人が意外と多いようだ。
中年から初老のオジサン達にこういう傾向が強いように思う。
後期高齢者の親がいても、「オヤジがボケたらオフクロが世話するから」として、自分に降りかかってくるとは全く考えない。
「オヤジが逝ってオフクロがボケたら、嫁さんが面倒みてくれる」とし、どこまでも「介護は他人事、自分は無関係」だ。
「老人介護は誰でもできる」とか「妻や嫁が介護するのが当然」とか思っているから、何の準備もしないで平気でいられるのだろう。
介護費用や、介護のために離職した場合の生活費など事前に考えておくべきことは多いのだが。
「えらそうなこと言って、自分はどうなの」と言われたら、返す言葉はない。親が認知症になるとは全く思っていなかったから。
発症するまで、認知症や介護の問題について無関心だったし、報道されていても「他人事」で「大変だね」だった。
老人介護の問題が何年たっても解決に向わないのは、このように「他人事にしてしまう」人が多くいるからだろう。
社会全体が、大衆が「自分の事として」政府に改善を訴えていかない限り、何も進んでいかないと思う。
「わが身に降りかかってやっとわかる」のでは遅い。
オジサン達には「妻や嫁が」でなく「自分が介護する」という意識を持って、心の準備だけでなく家事力をつけてもらいたい。
少なくとも料理や洗濯などの家事ができるようにならないと、介護どころではないからだ。
「妻や嫁」が介護や家事で疲れ切っているのに、何もしないで「おい、お茶。灰皿。」というオジサンはいらない。
<That's Ninchi Show 2 No.1117>