介護ストレスで不眠、どうすれば。。
介護疲れで眠りたいのになぜか眠れない。
騒音や歯痛など「眠りを妨げる条件」が何もないのに眠れない。
そういう悩みを持つ人も多いと思う。
介護で朝から晩まで拘束され、やっと睡眠時間が確保できたとする。
眠って疲れをとりたいところだが、往々にして眠れない。
眠れないと「早く眠らないと身体に悪い」とか「今のうちに寝ておかないと夜中に起こされてしまう」とか考える。
そうなるとよけいに眠れなくなる。
このような時、どこに相談すればいいのだろう。
どうすれば解決するのだろう。
「介護の悩み相談窓口」は各地の市役所や保健所などに用意されているが、そこで「眠れないのですが」と言ってもいいのだろうか。
また、介護ストレスで心身が弱っている時には特に「薬に頼る」という依存傾向が強まるように思う。
なぜ眠たいのに眠れないのだろうか。
考えるまでもなく介護ストレスが原因なのは明らかだろう。
朝から晩までの介護、休みなしの介護で脳は緊張状態が続いている。
いわゆる交感神経が優位という状態、戦闘状態だ。
ストレスに対して正常にストレス反応が起きているわけで、意志とは無関係に自動的にそういう戦闘モードになってしまう。
ストレス反応とは動物が天敵に遭遇した時に備えたもので、「逃走か闘争か」反応と言われている。
「逃走か闘争か」しないと生存できない状況だから、眠ってなんかいられない、当然だ。
介護に疲れての不眠、その理由はこういうことだと思う。
解決するには持続したストレス反応を止め、戦闘モードからリラックスモードに切り替え、副交感神経優位にもってくることだ。
精神科の医師は「ストレスの源から離れること、一時的にでも」と言うだろう。家庭の事情で不可能なことが多いのだが。
離れられないなら、せめて心理的に離れるといい。
気持ちの切り替えが上手な人がいるが、そういう人は「心理的に離れる」ことができていると思う。
眠れる時にはすんなり眠るように気持ちを切り替えねばならない。
眠ろうとして「今日も嫌なことを言われた」とか「徘徊するようになったらどうしよう」とか考えたりしたら最悪だ。
再びストレス反応が起きて、眠れる状態からは遠ざかる。
介護のことは一切考えず、好きなこと・楽しいことだけを頭に思い描くようにすればいいと思う。
入浴やストレッチなどで軽く体温を上げておくといいようだ。
体温が元にもどる頃に眠りに入りやすくなる。「体温が下がると眠くなる」という意味で、効果が期待できる。
何も妨害するものがないのに眠れない、室温など眠るのに最適な環境にしておいても眠れないとほんとうに悩む。
どう対処したらいいのか、それがわからずまた悩む。
眠れないことで悩むとそれがまた新しいストレスとなり、よけいに緊張してしまって更に眠れなくなる。
もう悩まない。考えない。
頭を切り替えること、それしかないと思う。
<That's Ninchi Show 2 No.1280>