介護うつにならないために。。。
「介護うつ」にならないためには、「がんばらない」ことだ。
自律神経失調症と言われるもので、自律神経系機能障害を指す。
「ストレスの増加 → 自律神経の乱れ → うつ病」というように進行するそうだ。
うつ病の治療は簡単ではなく、治りにくい。完治には時間がかかる。
その前段階で「このままではいけない」と自分で気づき、対処することが必要だろう。
自律神経が乱れると多くの症状が現れる。個人個人で千差万別、症状の組み合わせが違う多くのパターンがあるらしい。
不眠・めまい・耳鳴り・動悸・息切れ・光がまぶしい・しびれ・食欲不振・のどの違和感・便秘や下痢…その他多数。
強い不安によって起こる「過呼吸・過換気症候群」も自律神経の乱れが原因なので、これも症状の一つと言えるだろう。
交感神経が優位になって筋肉がこわばり、呼吸筋に影響して「息が苦しい」「息がはけない」状態になる。
気管支喘息や心臓喘息の呼吸困難とは似ているようで実は違う。
横隔膜の上げ下げで呼吸するのだが、その筋肉がガチガチに緊張して動きにくくなっただけ、気管支も心臓も関与していない。
「のどを紐で絞められている」ような苦しさもあるらしい。恐怖だ。
気管支喘息の発作ではそんなことはない。
このように、自律神経失調症になると「ひとによっては」大変苦しい症状を伴うから、予防することが肝心だと思う。
「ストレス状態の連続で交感神経が緊張しっぱなし」という生活が悪いのだが、介護中の家族はみんなそれを余儀なくされている。
ストレス状態の連続と睡眠不足、この二つが自律神経を乱す原因だとされるが、在宅介護をしている場合はこれも避けられない。
ここは考え方を改めて、「自分しかいない。がんばらないと」ではなく、「ここまでがんばったのだから休む」でいいのでは?
たまにはリラックスして、副交感神経に働いてもらい、カチカチにこわばった全身の筋肉も休めてあげよう。
どうすれば休めるかを考えるのが先だが、方法は必ずあるから。
<That's Ninchi Show 2 No.1079>