介護ストレスから自分を守るには。。。。
ストレスに弱い人、強い人がいる。
その違いはどこにあるかを「原因のとらえ方」で見てみると、次のようになるらしい。要約すれば「自分への比重」「自分へのこだわり」になるだろう。
ストレスの原因は、本来、内的要因(自分)と外的要因(自分以外の他者、環境条件)とが合わさったものなのだが、ひとによって「とらえ方」が違う。
仕事がうまくいかない時に、「自分の能力不足・努力不足だ」と考えて落ち込む人は、内的要因だけしか見ていない。
「取引先や仕事仲間(部下や上司も含む)の能力や行動の結果」という外的要因を考慮すれば、自分を責めることも無力感に苦しむこともない。
ドラマや小説で描かれる悪い上司のように、自分の管理責任は棚にあげ部下の失敗は全て部下のせいにしてすませれば、何のストレスもない。
責任感が強く、仕事を全うしようとまじめに努力するタイプが問題だ。自分のせいだと思い込んで悩む。こちらが「ストレスに弱い人」になるだろう。
こういう「まじめな人」は認知症介護には向いていないかもしれない。
治らない病気だから、どんなに努力しても少しも達成感がなく、あせりとイライラのうちに、症状は突然悪化して無力感だけが残る。
「適切な介護があればよくなる(症状が緩和される)こと」は確かでも、その効果は短期間に過ぎないことが多い。悪化への坂道を転がり出したら、それまで。
まじめな人は考え方を変えねばならない。介護ストレスを軽減するためには「少々ちゃらんぽらん、いい意味で適当な人になる」といいのだろう。
介護の効果があった時は、単純に「自分の努力の成果だ」と喜び、悪化した時は「そういう病気だから。打つ手はない」として深く考えない。
介護には将来不安も付きものだが「なるようになる」と楽観的に考える。
四十代や五十代になって自分の生き方や考え方を変えるのは難しいかもしれない。が、考え方だけでストレスに強くなれるとしたら、試す価値はある。
ストレスから自分を守るのは自分、自分しかない。
<That’s Ninchi Show 2 No.1001 >