一人暮らしの認知症老人は280万人。。。。。
独居老人のうち約280万人が認知症らしい。
認知症の人の一人暮らしは難しい。はっきり言って無理だと思う。
初期のうちはいいだろうと思いがちだが、そういう「まだらボケ」のときにこそ、常に誰かが側にいてサポートすることが必要だ。病気の進行を抑えるためにも。
まだらボケの人が一人で買い物をし、銀行に行き、病院で薬を出してもらう。そのときそのときで、記憶障害や社会性の欠如によりトラブルを起こす。
銀行のキャッシュカードの暗証番号を3回続けてまちがえて、一時的にカードが使えなくなり、預金をおろせなくなると、「機械が壊れている」と騒ぎ出すこともある。
「自分がまちがえた」とは全然思っていない。「まちがえたでしょ」と銀行の係員に言われたら、「何でそんなウソをつくの」と反論する。いくら説明しても同じだ。
また、預金をおろしたことを忘れて苦情を訴える人も少なくないらしい。
預金通帳を見て、「お金をおろした覚えがないのに残高が減っているのがおかしい、銀行員が盗んだにちがいない」という論理だろう。これもいくら説明しても無理。
銀行としては迷惑この上ない。こんな人をよく一人で歩き回らせて、家族は平気なのか、それとも家族がいないのだろうかと思うことだろう。
そういうトラブルが続くと、本人のストレスが増加し、脳細胞の自滅が進み、認知症が悪化する。ストレスからウツなどの精神病をいくつも併発することもある。
認知症の場合「身体障害がなく、一人で何でもできる」人でも、一人にしてはいけない。「何でもできる」が「正しく適切にできる」のではないから。
壊れたパソコンを作動させると、メチャクチャな画面になるのと同じだ。動けばいいというものではない。認知症の人を一人にしてはいけない。