虐待を防ぐには。。
虐待を世間はどう見ているのだろう。
個人に問題があると見るのが八割以上だと思う。
ストレスを老人や子供という弱者にぶつける、
「弱いものいじめ」だと。
虐待が増えているのはストレス社会だからだが、
普通の人はストレスがあっても虐待しない、
するのはどこかおかしい人だけ、
というように人々は思うのだろう。
それを防ぐためには法律を整え、
お役所の人員を増やして監視しよう、
というような風潮だ。
それでいいのだろうか。
原因は個人の問題だけではない。
「孤立」が事態を悪化させる要因だ。
ヒトは社会的動物だという。
サルを見ればわかる。
サルの群れでは、集団で子育てするらしい。
家族だけでなく血縁のないサルも交替で手伝う。
今の日本は「サル山の記憶」を忘れている。
文明や科学技術が進歩しても、個人の能力はどうだろう。
子育てや介護などの負担を一人で担うことは無理だ。
企業の都合による転勤が何度もあり、
血縁や地縁とは離されて、
孤立しての子育てや老人介護が一般的になった。
法律を改正するなら、そこだ。
「育児や介護の必要を考慮し、転勤させない」など、
企業利益よりも個人の生活を優先するように、
「働く人重視」の法律を作るべきだと思う。
<That's Ninchi Show 2 No.1378>