認知症の初期、本人の自覚は。。

認知症の初期は周囲の人にはわからない。

少し記憶違いなどがあっても周囲の人々はたぶん、

「トシのせいかな」と思うだけで、深くは考えない。

本人すらそのように思って気にしない。

だが、本人だけが「なんか変」と思う場合もあり、

気になって医者に相談することもあるらしい。

近所の人に聞いた話だが、それはそれで困ることがあるという。

田舎に住む親戚（75歳）のこと。

町内会の役員をしているのだが、

スピーチの途中で「何を話していたのか」わからなくなる等、

いろいろと記憶力の低下による失敗があったそうだ。

長年の会社勤めの経験から上手に取り繕って、

何事もなく勤め上げたのだが、大変だったそうだ。

本人自ら医者に相談して、認知症の治療を開始したのだが、

問題はここからだ。

「今年度で役員を辞任したい。認知症なので」と、

町内会に訴えたが、誰も信じてくれないらしい。

「認知症の人は自分が認知症だとは言わないから」と、

一笑に付されて終わり。

本人は「信じてくれるのは家内だけ」と言っているとか。

よく「認知症の人には認知症だという自覚がない」というが、

初期では自覚することもあるようだ。

周囲の人々の理解がそこまで進むといいのだが。

＜That's Ninchi Show 2  No.1372＞