これも認知症なんだ<That's Ninchi Show 2>

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認知症の「徘徊」とは、妄想散歩?。。

徘徊という言葉、ふさわしくない。

認知症の人の異常行動として「徘徊」があるが、
この表現は適切ではないと言われている。

徘徊とは「目的もなく歩き回ること」だが、
認知症の人には目的があるからだ。

ただ、その目的が「現実とかけ離れている」こと、
「あり得ない、想像できない」ことが多いので、
周囲の人には「目的がないように見える」から、
「徘徊」と同じになるわけだ。

何十年も前に退職した会社に行くとか、
とっくに更地になってしまった実家に帰るとか。
家族や周囲の人には考えつかない理由が隠れている。

うちの親の時は、妄想が原因だった。
パジャマのままで駅(JR)に行き、改札の近くにいるのを、
通勤途上の知人に発見された。
問いかけると、そこで待っていた理由があった。
「息子が目の手術をするので、迎えに来た」らしい。

全くあり得ない話だった。
近眼で、トシのせいか老眼もあって目がいいとは言えないが、
手術するような眼病はない。
どこからそんな妄想が出てきたのかもわからない。

問いかけると理由や目的地を答えてくれるなら、まだいい。
時には本人が理由や目的地を忘れていることもある。

さて、「徘徊」と言うのが適切でないとなるとどう言う?
どう言い換えればいいのだろう。

目的が理解できないから、理解不能外出、不可解外出。
それとも、不思議外出? 異次元外出?
妄想散歩? 幻想外出?
ぴったりくるのがなさそうだ。


<That's Ninchi Show 2  No.1370>