これも認知症なんだ<That's Ninchi Show 2>

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認知症の中期は何年。。

認知症の中期とは・・・

「初期、中期」というように一般的に言われているが、
どういう基準で分かれているのだろう。

多くの場合が「中期」から始まるようにも思う。
うちの親のように、「家族が気づいた時」というのがそう。
異常な行動や「会話が妙」など気になることが重なって、
周囲の人が「なんかへん」と思うころはすでに中期らしい。

初期は「本人が気づいた時」のようだ。
本人がすぐに治療やリハビリを開始すればいいのだが。
自分の異変を隠そうと努力し、ごまかして普通を装うと、
周囲の人は全く気がつかない。
そうしているうちに中期に移行する。

初期ならリハビリなどの治療効果が期待できるが、
中期は難しい。
この時期になると「今の状態をできるだけ長く保つ」という、
それだけのことが介護やリハビリの目標となる。

何年続くのか、そこは「ひとそれぞれ」らしい。
「中期は何年ぐらいか」をたずねても答えはない。
医師や介護士にもわからない。
中期のあとは末期、
介護拒否などの迷惑行為も消えて、おとなしくなる。
だが、手足の運動能力も消えて「寝たきり」になることが多い。

うちの親の場合、中期は五年、末期は三年、
しゃべることもなくなった終末期は二年。
自己流に分類すると、このように分けられる。

家族にとって中期は苦しい時期だと言える。
徘徊や昼夜逆転や、摂食障害やらで悩まされるから。
「いっそ早く寝たきりになればいい」と思うこともあるだろう。
だが、あとから思えばどちらも同じように苦しい。

終末期、何も言わなくなった親を見て、
介護拒否は最後の自己主張だったと思った。
人間として生きていたのは中期までだろう。
決して「その人らしく」ではなかったが。

認知症になってからでも「その人らしく」終わる、
それは大変難しいように思う。




<That's Ninchi Show 2  No.1371>