「いつかは施設に」と考えているなら。。

施設入所は不公平にできている。

特養は公費が使われ、利用料が安いため希望者が多い。

特に公平に入所者が選定されるべきだが、そうでもない。

以前は「申し込み順」だったので、早い者勝ち。

重度の人より先に軽度の人が入所できていたりする。

数年前からは「点数による優先度順」となった。

介護度や家族環境などを点数にして、施設が順位をつける。

これなら公平なように見える。

たとえば、同じ条件なら要介護３より要介護４の人が優先され、

同じ要介護４の人ならば点数の高い人が優先的に入所できる。

というように一般的には思われている。

だから、「軽度のうちは自宅で家族が介護し、重度になったら施設に」というような考えが普及しているのだろう。

この十年、親のために施設を探してきた者としては「その考えは誤り、重度になるのを待っていてはいけない」と思う。

施設入所は「その施設のニーズにマッチした人」が優先的に選ばれるわけで、実に不公平にできている。

施設のニーズは時と場合によるので、選ばれるのはタイミング。

タイミングとニーズが合致すればすんなりと入所できる。

タイミングを逃さないためには早めに申し込みするのがいい。

特養は「要介護３以上」となっているが、家族が世話できないなどの事情があれば「要介護３未満」でも申し込みできる。

全ては施設の都合なので、空きが出て「次は軽い人を」という時もあるから早めに申し込むほうがいい。

ただし、その時でも同じ条件なら点数の高い人が選ばれるので、点数を高める努力は必要だと思う。

たとえば以下のようなことだ。

１）施設に併設のデイサービスや訪問介護を利用する（利用者優先）

２）施設の所在地に住民票を移す（住民優先）

３）家族や本人が施設にボランティアに行く（貢献者優先）

また、「在宅介護優先」もあるので、有料老人ホームなどに入居している場合は点数が低くなる。

ただし、サ高住や住宅型老人ホームは「住宅」とみなされ、「在宅介護扱い」になる場合もある。

特養の待機場所として、「一時避難」として有料老人ホーム入居を選ぶなら、そういう点も考慮するといい。

こういうことから、「いつかは施設に」と考えているなら早めに行動するほうが後々のためだと思う。

＜That's Ninchi Show 2  No.1348＞