これも認知症なんだ<That's Ninchi Show 2>

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在宅医療とは名ばかりで、長期入院に。。

今年は予想外の支出増となった。

うちの親(胃ろうで寝たきり)にかかる費用、毎年「だいたい」これぐらいと算定していたのだが、

今年は七月までで入院費の支出が三十万円ほど余分にかかっている。

突発的な医療費は年に一回が二回の入院(二週間程度)で計十万円ぐらいだろうと予測していた。

というのも、これまでのことから「ほったらかしの病院での長期入院は本人のためにならない」とわかっていたので、

「二週間程度で退院させる方向で」と決めていたからだ。

四月に入院した病院でも、最初の面談から医師にその旨を伝え、六月に救急車で入院した病院でも同様に伝えた。

ところがどちらも病気治療は終了しても退院許可が出ず、一ヶ月の入院となった。

毎日のように医師が観察し、頻繁に血液検査をして薬の量を加減する必要があるからだそうだ。

医療設備の有無など、病院でないと処置できないという問題ではない。

医師が毎日のように診に来てくれるかどうかの問題だった。
在宅診療(訪問診療)でも可能なのだが、そういう医師がいない。

うちの親の入居していた施設の訪問診療医はやたら忙しい。
月に二回の定期訪問がやっとだ。

他の介護施設もいくつか訪問診療しているし、開業医なので毎日夜八時まで自分の医院の外来診療がある。

往診に来てもらえないなら、せめて電話で相談しようとしても、すぐには無理だった。

午前・午後の外来診療が終わるまで待ってそれからだ。

以前契約していた訪問診療の先生はもっとひどかった。
企業医も兼ねていたので、電話連絡すらつかないことがあった。

高熱が出たため介護スタッフが電話したら、某有名企業に行っているとかで電話相談もできなかったという。

政府は在宅医療を推進しているが、医師が不足していることを忘れているのではないか。

開業医は多いのかもしれないが、訪問診療医は明らかに少ない。
少ない人数では充分な在宅医療は不可能だ。

政府と厚労省はどう対処するつもりなのだろう?

誰だって病院は嫌だ。早く退院したい。
医療費のこともあるが、老人の場合は介護面での環境が悪い。

それなのに、退院して在宅医療を望んでいても長期入院となる。
その現状を政府は理解しているのだろうか。

<That's Ninchi Show 2  No.1377>