老人施設を選ぶときに。。
老人介護施設のエレベーターは独特だ。
身体の不自由な老人の利用に便利なようになっている。
スピードが遅く、ドアが閉まるのだって遅い。
それだけでなく、施設によってはエレベーターを使うのに暗証番号を入力する必要がある。
入居者が一人で勝手にエレベーターを使ってどこかに行ってしまうことをおそれての配慮だろうか。
「認知症の人の施設からの脱走」はよくあることらしい。
うちの親の入居している老人ホームではそんな面倒な設備は付けておらず、普通の「ゆっくり動く」エレベーターだ。
それでも「脱走の心配」はないらしい。
外に出るには暗証番号を入力しないと玄関ドアが開かないからだ。
六階と七階が施設で、階下は総合病院になっていて、エレベーターはどれも共通だった。
一般の人が外来に訪れるので、一階の玄関は一日じゅう開きっ放し。
これだと容易に脱走できそうだ。
だから、施設の階のエレベーターは何らかの方法で入居者が使えないようにしておく必要があった。
驚いたことにエレベーターの外の「△と▽」に厚紙がかぶせてあって「使用できません」と書かれてあった。
上とか下とかいう、エレベーターを呼ぶボタンだ。
そこをふわっと厚紙で被って、スタッフは下から手を入れて使う。
入居者で認知症の人は「使用できません」という文句を信じて使わないのだろうか。
たったそれだけのことで抑止効果が出るのだろうか。
認知症だったらそうなのかもしれない。
施設を選ぶ際には「脱走への配慮」がされているかどうかを見ておく必要があると思う。
エレベーターと玄関ロック、この二点が重要だ。
本来なら「ひとの目」だけで充分なのだろうが、今では・・・無理。
That's Ninchi Show 2 No.1328>