これも認知症なんだ<That's Ninchi Show 2>

FC2ブログに引っ越しました。週一回か二回は更新しています。

老人施設を選ぶときに。。

老人介護施設のエレベーターは独特だ。

身体の不自由な老人の利用に便利なようになっている。
スピードが遅く、ドアが閉まるのだって遅い。

それだけでなく、施設によってはエレベーターを使うのに暗証番号を入力する必要がある。

入居者が一人で勝手にエレベーターを使ってどこかに行ってしまうことをおそれての配慮だろうか。

認知症の人の施設からの脱走」はよくあることらしい。

うちの親の入居している老人ホームではそんな面倒な設備は付けておらず、普通の「ゆっくり動く」エレベーターだ。

それでも「脱走の心配」はないらしい。
外に出るには暗証番号を入力しないと玄関ドアが開かないからだ。

以前うちの親が入所していた老健(介護老人保健施設)では玄関ドアのロック機能がなかった。

六階と七階が施設で、階下は総合病院になっていて、エレベーターはどれも共通だった。

一般の人が外来に訪れるので、一階の玄関は一日じゅう開きっ放し。
これだと容易に脱走できそうだ。

だから、施設の階のエレベーターは何らかの方法で入居者が使えないようにしておく必要があった。

驚いたことにエレベーターの外の「△と▽」に厚紙がかぶせてあって「使用できません」と書かれてあった。

上とか下とかいう、エレベーターを呼ぶボタンだ。
そこをふわっと厚紙で被って、スタッフは下から手を入れて使う。

入居者で認知症の人は「使用できません」という文句を信じて使わないのだろうか。

たったそれだけのことで抑止効果が出るのだろうか。
認知症だったらそうなのかもしれない。

施設を選ぶ際には「脱走への配慮」がされているかどうかを見ておく必要があると思う。

エレベーターと玄関ロック、この二点が重要だ。
本来なら「ひとの目」だけで充分なのだろうが、今では・・・無理。



That's Ninchi Show 2 No.1328>