これも認知症なんだ<That's Ninchi Show 2>

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認知症で胃ろう「訪問診療費」は。。

うちの親は2008年秋に「サ高住」に入居した。

それからずっと「訪問診療」のお世話になっている。
月に二回の定期訪問で定額、一割負担で毎月五千円ほどだった。

その後、「胃ろう」になったが、訪問診療費は同額のままだ。

胃ろう関連の消耗品や定期交換の処置費などは別にかかるので、以前よりは何割かは負担額は増えたが、許容範囲。

しばらくして、政府が訪問診療の報酬を改定し、施設や施設に準じた所の診療費が大幅に値下げされた。

在宅診療を促進するためらしい。
一軒一軒訪問する場合の診療費と同じでは不公平でもある。

値下げで「サ高住」の訪問診療医が廃業することになり、しかたなく有料老人ホームに転居したら、訪問診療費は少し安くなった。

四千円ほどだ。月に二回の訪問、条件は全く同じで。

そして病状の進展もなく訪問診療医も同じ人で、診療内容の変更もなく今に至るのだが、診療費だけは別だ。

去年から値上がりしている。定額が8524円、ほぼ倍になった。
医療保険分が八千円、残りが介護保険分だ。

明細を見ると、訪問診療料の他に次の見慣れない項目があった。
○施設入居時等医学総合管理料(難病等月二回以上)
○在宅成分栄養経管栄養法指導管理料
○在宅経管栄養法栄養管セット加算

認知症で胃ろうで左半身不随の寝たきりだから「難病」で、胃ろうという「経管栄養」は加算に値するのだろう。

しかし、実際に毎日胃ろうの世話をしているのは介護スタッフで、感染症にならないよう器具を消毒しているのもスタッフなのに。

医師優遇だと言えそうだが、在宅診療医を増やしたいという政府の気持ちもわからなくもない。

以上のように「訪問診療費」一つでも約十年でずいぶんと変更があったわけで、これからどうなるかもわからない。

介護保険医療保険などの介護の経費に関わる部分が定期的に変わるので、十年先が想定できない。

介護費の見積もりがたてられない。

これから介護が始まるという人、将来に備えて介護費を用意しようという人は、何を基準にしたらいいか迷うだろう。

予想したよりもかかる、それが我が家の感想だ。



<That's Ninchi Show 2 No.1313>