認知症をAIが診断するようになると。。
AIの診断は主観が入らない。
AIの優れた所は「莫大な症例データと照合できる」ことに加えて、「主観にとらわれず客観的に判断できる」ことらしい。
「こういう症状がある」という患者の自己申告や、「こういうことで困っている」という患者家族の証言と、心理テストなどをもとに、
医師が患者の状態を観察して判断するのが精神科(もの忘れ外来を含む)の一般的な診断方法のようだ。
この場合、どうしても医師の主観や診察時の患者の気分などによって判断が揺れ、医師ごとに違う診断が下されることがある。
それについては思い当たることがある。
うちの親が認知症を発症した頃、同じ日に市民病院の医師二人に診てもらったら、それぞれ意見が異なって診断がつかなかった。
午後に診察した精神科の医師は「質問への受け答えや長谷川式のテストでは(点数がよく)認知症とは言えない」ということで、
うちの親は医師の前では張り切ってものすごくがんばってしまったわけで、ふだんのボケボケ状態とは大違いだった。
診察時の患者の気分が正確な診断を妨げるというが、
「何もやる気のない」ふだんの状態なら違う結果だったと思う。
この時にAIが診断していたらどうだったのだろう。
認知症の重症度まで診断できたかもしれない。
AIだけに頼るのは心配だが、医師がAIの診断を参考にして客観的に判断できるようになるならそのほうがいい。
うつ病については二年か三年でAI診断が実用化されるらしい。
<That's Ninchi Show 2 No.1266>