たった一人の介護でなければ。。
世の中は不公平にできている。
世代間で年金の支給や負担に格差があることなどがそうだ。
親の介護にしてもそう、今のほうが三十年前よりもきつい。
今「要介護」となっている老人のうち、どれだけの割合で親の介護を経験しただろうか。
昔は兄弟姉妹が多いので一人や二人は免れていたかもしれない。
また、介護が必要になるほど親が長生きしてくれなかったこともある。認知症を発症するまで長生きすることも少なかったと思う。
今「親を介護している世代」は兄弟姉妹が二人というのが標準だと思うが、二人で平等に世話しているとは限らない。
誰か一人が背負わされていることも多いように思う。
なぜ一人に集中するのだろう。
みんなで分担すれば一人分の負担は軽くなるのに。
周囲を見れば「どうしてこの人だけが」と思うような例が多々ある。
「自分さえガマンすれば」とか「他に誰もいないから」とかで。
嫁ぎ先の義父母を介護して看取り、次に実父を看取り、今はパートで働きつつ実母を介護し、休日には孫を世話している人がいる。
この人が孫たちを世話していないと、息子の嫁が仕事に行けないからだというが、よくここまでやれるものだ。
いつ休むのだろうと思う。
誰かが無理しないと今の社会は成り立たないのだろうか。
<That's Ninchi Show 2 No.1259>