これも認知症なんだ<That's Ninchi Show 2>

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うつ病の人のストレスは。。

うつ病の人にはなぜ自殺願望があるのだろう。

十年以上前のことだ。躁うつ病双極性障害)だった叔母が、入居していたケアハウスで就寝中に急死した。

それを電話で告げられた時は「まさか自殺では」と思ったが、医師の診断は「動脈瘤破裂」で病死だった。

通夜や葬式で集まった親戚は、突然のことで驚きながらも「自殺でなくてよかった」と言い合っていたものだ。

親に自殺されたらそのショックというか心の傷はあとあとまでひびく。

知人にそういう人がいたのでそれだけは避けたいと思っていた。
この人はショックでしばらくは社会復帰できなかったぐらいだ。

長らく介護していた、その母親が自室で首をつってしまった。
朝いつものように様子を見に行ってそれを発見したという。


八十歳を越えてから歩行困難だったことを苦にして「娘にもうこれ以上迷惑をかけたくない」という遺書があったそうだ。

「葬式代に」と書かれた通帳まで残していたらしい。

このようにしっかりとした人が「老人性うつ」だったかどうかはわからないが、残された家族の気持ちを慮ることができないわけで、

かなり「うつ」に近い精神状態だったかもしれない。

「自分がいることが迷惑だ」から「迷惑をかけるだけの存在の自分が嫌だ」となり、「自分を消してしまいたい」となったのだろうか。



「うつ」も他の病気と同様に慢性的ストレスによって起こる。
ストレスに対応するためには、

逃げる、戦う、かたまる(フリーズ、身をひそめ隠れてやり過ごす)という三種類の方法があるが、

ストレスの源が「自分自身、自分の脳」だとすると複雑だ。

自分から逃げる? 逃げられない。生きている限り。
自分と戦う? どうやって? 攻撃すれば自分が痛い。

「かたまる」を選ぶとしても、敵(ストレス源)が自分自身なら無理、睡眠剤を使って終日意識をなくせば可能だが。

こうなると自分で自分を殺すしかなくなるのだろう。

ストレスで心身を壊した場合「嫌だ」と思うことをしなければ改善されるという。つまりストレス源から離れるということだ。

「自分自身が嫌だ」となると、ストレスから離れようがない。
それをどうしたらいいのだろう。

家族や周囲の人に何ができるのだろう。


<That's Ninchi Show 2 No.1258