これも認知症なんだ<That's Ninchi Show 2>

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介護士のなり手がいないのは。。

介護福祉士試験の合格者が減っているらしい。

受験者が減ったからだというが、これからの超高齢化社会で益々必要となるのに減少傾向とは困る。

だが、「介護士になりたくない」という気持ちはよくわかる。

仕事の内容に対して給料が安過ぎるからだ。
特に認知症介護では質も量も共に「報酬」に見合わない。

老人介護の多くは認知症介護で、脳機能障害者の介護という「正解がなくマニュアル通りにはいかない」難しい仕事だ。

専門的知識と技術を必要とし、知識の習得と技術の訓練には時間がかかり、現場では職業上の精神的ストレスに耐えねばならない。

世間では老人介護を乳児の保育や動物の飼育と同レベルに見ることがあるようだが、認知症介護はそれらとは分けて考えてほしい。

認知症介護の難しさは別格だ。
「脳のどこがどう壊れているか」わからない人が相手だから。

介護士の報酬は保育士と同レベルに安いらしいが、認知症介護の困難さを言えば保育士よりは高くても当然だと思う。

認知症の人の中には妄想から異常に暴力的になることもあり、介護する側としては「殺される」危険だってある。

それを考慮すればライオンなどの猛獣の飼育員と同じような危険手当があってもいい。

相手が脳の壊れた人間だからライオンよりも怖いかもしれない。

金属バットや斧などの道具を使ったり、動物より頭は働くので「うそをつく」ことで油断させ不意打ちしたりする。

猛獣飼育員より高い報酬でないと見合わないだろう。

仕事の内容に見合っただけの報酬が与えられない現状では「介護士になろう」という人は出てこないと思う。







<That's Ninchi Show 2 No.1257