これも認知症なんだ<That's Ninchi Show 2>

FC2ブログに引っ越しました。週一回か二回は更新しています。

老人の介護うつ、認知症の原因にも。。

今の日本は「老々介護」の割合が高いらしい。

老妻や老夫が配偶者を介護する場合が多いようだが、高齢になった娘や息子が超高齢の父母を世話する例も少なくない。

親が九十歳を越えたら、子だって七十歳前後だろう。
長寿になると「親子ともに後期高齢者」という可能性もある。

認知症介護は身体的にも精神的にもきつく、体力も気力もある若い人であっても長期間は耐えられないものだ。

体力のない老人には無理な仕事だから、「老々介護」にならないようにすべきなのに、なぜこのような状況になっているのだろう。

世間がこの問題を放置している理由はいくつもあると思うが、「もし自分の親だったら」という視点に立ってみてほしい。

認知症の老父を老母が一人で何年も介護し、看取ったあとに今度は老母自身が認知症になってしまっていたとしたら、

子の立場としてはどれほど後悔することだろうか。

うつ病」も認知症を引き起こす病気の一つだそうだ。
これだけでも「老々介護」がどれだけリスクが高いかがわかる。

介護ストレスによって「うつ」状態になり、「うつ病」に移行する。
うつ病」が進行して認知症を発症する。

「ストレスの持続 → うつ状態 → うつ病 → 認知症」というような因果関係が医学的に認められているらしい。

「介護うつ」が原因で介護放棄や老人虐待、自殺や介護殺人などの悲劇が起こることは知られているが、

「介護うつで認知症を発症する」ことはどうだろう。

もしも老母が「お前たちにはお前たちの生活があるから、私はだいじょうぶだから」と言って一人で老父の介護を担ってくれたとして、

それに甘えていてはいけない。
一週間のうち一日でも代わってあげるべきだと思う。








<That's Ninchi Show 2 No.1255