病院が認知症を悪化させる。。
病院が認知症を悪化させ胃ろう老人を作る。
このようなことを言うと、「そんな極端な」とか「言い過ぎだ」とか、「医学知識もなく病院の事情もわからないのに」とか、
医療関係者の反感があり世間一般の人々の共感も得にくいと思う。
確かに一般の病院はそれなりに努力してくれてはいる。近年は認知症患者の入院を拒否せずにすんなり受け入れてくれるようになった。
以前は「24時間の付き添いがないと入院できません」と事実上拒否していたり、「個室なら入院可能」としていたのだから。
うちの親の入院時でも最初の頃は個室で、室料一日八千円、何ヶ月も入院すると大きな負担、入院保険に未加入だったので。
近年は大部屋に入院させてくれるので費用面はたすかる。
ただ、一般の病院の努力というか譲歩はそこまでのようだ。
認知症の特性に合わせた特別な配慮、それを望んでいるのだが、
それらしき配慮というものは一切ないように見える。
「医療上の必要からの身体拘束」という特別な措置だけがある。
こういう人格無視の対応が本人に与えるストレスは甚大だが、
病院はそんなことはおかまいなし、「治療」「延命」重視だから。
そして、三年前の入院ではとうとう「胃ろう」となってしまった。
どの時も「できるだけ早く退院させる」ことを第一としてきたつもりだが、受け入れ先の施設が準備できずに遅れることもあった。
特に「胃ろう」というハンデは、受け入れ先がごく少数になる。
これが親の入院を通してわかったことだ。
今の医療体制では「認知症の人はできるだけ入院しないほうがいい」し、急病の処置などの「短期入院に限定すべきだ」と思う。
<That's Ninchi Show 2 No.1225>